時代ごとの名品が解説とともに並べられてる展示。
途中から、「秀吉め…」という思いが湧いてくる千利休の辺りでうわーっと気持ちが盛り上がる。
目録の30番「猿図」の猿の背中と頭のまるみの表現に妙に魅せられ、
まるみ
がこの展示の見どころなのではないかとすら思えてくる。
日々気持ちは動いたり固まったりするけれど、器の中にまるく収まる時間。
素人にはどこがすごいのかわからない器から、ここに抹茶のあの色の液体が入ったらさぞ綺麗だろうなと思う黒光りした器まで、途中から自分が液体になったような気持ちで、それはまるで目玉親父が茶碗のお風呂に入っているかのような気持ちで鑑賞。
終盤にあった、こんな綺麗な色、つけることができるんだ…。と息をのむ美しさの器(野々村仁清 作)がとても印象に残りました。
6月4日までですって。