先日、関西でトルストイの『光あるうち光の中を歩め』をヨガの視点で読む読書会を開催してきました。
この物語は儒教とはまた違った家父長制というか、父と息子の物語でもあります。
今回は事前にキリルス長老という人物と青年パンフィリウスの関係性について話すトピックを設けていて、その流れでちらっとスター・ウォーズの話が出ました。
そこで初参加のかたが、
「えええっ?! スター・ウォーズって、そういう映画なんですか?」と反応してくださって、
そうなんです。
と。
* * *
わたしも子どもの頃は、テレビで何度も放送されており、毎回あのピコピコかわいいロボット(ドロイド)たちの活躍が楽しみで観ていました。レイア姫の髪型もプリンプリン物語みたいで真似したくて、黒柳徹子さんのファッションがそれに近いと思っていました。沢口靖子さんがテレビに出てきたときにはレイア姫かと思ったものです。(世代!)
そして大人になってからルーク・スカイウォーカーの父上の話が映画化され、ちょっと待てこれはこんな話だったのかということになり、25歳を過ぎてから観るスター・ウォーズの沁みること沁みること。
子どもの頃に観たルーク・スカイウォーカー(息子)の物語の理解は、同じく修業モノという点で『ベスト・キッド』と並列でもよかった。だけど、時代を経てそこに背景が加えられました。
しかも30代後半を超えてくると、ジェダイの騎士たちの中間管理職的な苦悩がシンクロするという盛大なオマケ付き。
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読書会では進行役に徹するために頭を切り替えたのですが、わたしは14年前からこのことを書いていました。
いまはオビワンの気持ちで観ちゃうから、無理。
この子は想像以上に自我が強いな、読み違っちゃったかも・・・ と思った瞬間には手遅れの道を爆走しているという展開が、もう、ぎゃーっとなっちゃう。
上司へのエスカレーションのタイミングを見誤った管理職の苦しみに押し潰される。(ただの視聴者なのに)
ちなみにわたしの心のスター・ウォーズ史は、ざっくりこんなステップでした。
- 子ども時代・・・ロボットかわいい
- 少女時代前半・・・ルーク頑張れ! レイアかわいい美しい
- 少女時代後半・・・ハリソン・フォードの色気に気づき始める
- 20代前半・・・わたしもヨーダのようなグルに出会いたい
- 20代後半・・・うわこの親子やべえ!
- 30代前半・・・アナキンに自分を重ねる
- 30代後半・・・アミダラが愚かに見えてくる
- 40代前半・・・メイス・ウィンドゥに板挟みの勇気・苦労を重ねる
- 40代以降・・・オビワンのシニア中間管理職的な苦しみに、もはや同情しかない
- 50代以降・・・(どう見えるのかがこれからの楽しみであり、苦しみかも・・・)
いつかパルパティーン(シス)の気持ちやヨーダの苦しみも、きっとわかっちゃったりするのが人生。
わたしはおばさんと話すスター・ウォーズの時間が大好きです。
(「アミダラが愚かに見えてくる」っていうのは、やっぱりおじさんには無理な感覚じゃない?)
あとね、ナタリー・ポートマン(アミダラ)の影武者役をキーラ・ナイトレイがやってたのって、いま考えてもほんと奇跡のような、夢の配役。
子どもの頃は、ハリソン・フォードが予告に出てたら顔を見ただけで冒険心が刺激されてワクワクして、なんでも観たくなったものでした。
ああ懐かしみが止まらない。
この物語は製作・公開された順に観るのがお勧めです。
まず息子の話から観る(エピソード4〜6)
そのあとお父ちゃんの話(エピソード1〜3)
これ以降の、ディズニーになってからのシリーズは、1つ観たのだけどもうわたしは追いかけていません。