うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

反り腰で姿勢をよくしようとしがちな人の腰痛に。腹圧エクササイズ

腰痛にもいろいろありますが、今日は猫背タイプの腰痛の話ではなく「いっけん姿勢よさそう」に見えがちな反り腰の腰痛の話です。
わたしは日常的には腰痛がないのですが、アジア旅行で猛烈におなかを壊して数日間水も飲めない日々を送ったり、断食をすると腰痛になります。そのときの、くしゃみをしても腰が痛い状況から日常的な動作に戻る過程(=いろいろな腹筋が日常に戻っていく過程)でよく観察をします。
ヨガの断食後の腰痛については以前書いたことがあります。

 

そんな過去の経験から、わたしは「宿便は腹筋の一部」という自論を持っています。腸の周りの力をよく使っているようなのです。

わたしは反り腰で姿勢をよさそうに見せるしぐさをよくしていて、立位になるとひざ裏を過伸展して突っ張るしぐさもワンセットになります。気がつけばそうなるOSみたい。わたしは猫背系・反り腰系を、MacWindowsのようなOSの違いに似たものととらえています。
反り腰については、女性のほうが低身長だったりヒールを履く人もいるからそうなる、というのもあると思っています。

 

反り腰で姿勢をよく見せようとする

本来姿勢がいいというのはリラックスもした状態(以下の左)でよいはずなのですが、わたしは気がつくと「姿勢がいい=軍隊ぽい」というアピール姿勢になっていて、自分でも驚きます。

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小・中学生の頃の「きおつけっ!」も「休め!」って、なかなか軍隊チックな作法ですよね。今でも気がつくとそれが出ている感じがする。サマスティティヒというヨガの太陽礼拝の最初と最後の立位のときに手の指の割れ目に力が入っている人も、ああこれ「きおつけっ!」の別バージョンだわ…、と思ったりします。
わたしの場合は、写真のようになりやすいタイプでした。腰と首でまっすぐさを演出しようとしてしまう。

 

 

腰と首がつかれる

上記の状態は、こういうわけなので腰と首がキュッとして、疲れます。

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これでけっこう高めのヒールを履いていた時期もあるので、負担をかけてきたなぁと思います。若い頃は首が強いからいいんですけどね。
ぺったんこの靴も疲れます。首が前に出すぎないようにするために力が入って疲れます。今はほとんどヒールの高い靴を履かないけれど、20代~30代前半の頃の自分に3.5センチくらいがええよと教えてあげたい。

 

 

今日はそんなわたしがたまにやるエクササイズを紹介します。インドで数日おなかを壊して水も飲めない時に「もう今日は水なら飲んでも大丈夫かな…」と確認するかのようにそおぉぉ~っと行っていた、セルフ・腹筋テストの延長で見つけた動作です。完全に二つの穴が利かない状態で体内観察をして見つけた動作。これをやると、腰がラクになることがあります。

 

用意は、手ぬぐい or 浴用タオル

用意するのは、手ぬぐいです。これが、浴用タオルだと初心者向きになります。厚いものほど初心者向きになります。わたしは手ぬぐいでやっています。

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  1. 近くに手ぬぐいを置いた状態で、横になってひざを立てます
  2. 腰を持ち上げて、その間に手ぬぐいを横長になるように置きます
  3. 腰をぺったり床につけます

これで、準備完了。

 

吸ってても吐いてても腰の裏を床に押しつけ続ける(レベル1)

この状態で、おなかの内側の力で背骨を床につけ続けようとします。
吐いているときはヨガの要領と似ているのですが、むずかしいのは吸っているときも、押しつけること。
これを、手ぬぐいが横から抜けないくらい床にくっつけるのを目標にしてやります。

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腰のうしろで手ぬぐいが横にスッと抜けないようにするのですが、けっこうたいへんです。やってみてください。めっちゃ二重あごになるくらい、たいへんです。
横から誰かが手ぬぐいをスッと抜こうとしても、ぴちっと背中を床におしつけて抜けないようにするのです。自分で引っ張ってみると、おおお!こんなに内側から背中を床に押しつけられるのか! と、びっくりしちゃいますよ。
人には、深部のお腹の力があるのです。

 

脚を伸ばすとさらにむずかしくなります(レベル2)

同じことを、脚を伸ばしてやろうとすると、さらにめちゃくちゃ難易度が上がります。

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やってみてー。もうこれになると浴用タオルじゃないと無理かも。

 

足首を動かしても不動になると、かなりのもの(レベル3)

足首を動かすと、カカトと床の摩擦で背骨が浮きやすくなります=難易度が上がります。

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おもしろいくらいむずかしくなります。

 

ばんざいして足首を動かせれば、もうかなりの腹圧量(レベル4)

ばんざいをすると腰のカーブができあがるので、自然に浮きます=難易度が爆上がりします。

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この状態で腹圧オンの呼吸ができるようになると、お腹の中にエネルギーを貯められる感じがします。

わたしもたまにしか(奇跡の数呼吸くらいレア)できないのですが、これができるようになるとカメハメ波とか出せるんだろうなと妄想しまいます。
そのくらい、お腹のなかが温かくなります。

 

ヨガのポーズのキープ力をつけてくれます

今日使った力は、木のポーズや舟のポーズを長くキープする際や、ジャンプスルー・ジャンプバックのときになにげに使っています。
舟のポーズ(ナバーサナ)の吸う息と吐く息の中間がつらくて、つい首の力や足首の力、肘の力を脇を締める力、その他あちこちの力をついつい元気玉のように集めようとしてしまう人は、今日のエクササイズが有効です。
外から寄せ集めてこないで、内部で生成して保って出す。そういう力を扱うためのエクササイズです。内側の力で背骨と頭蓋骨を支える力をつけて、反り腰由来の局地の負荷をやわらげていきましょう。

※注意:おなかを壊しているときは、かなりそおぉぉぉ~っとやりましょう。