うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

メヘンディ、牛の糞の儀式、インド門(2002/11/05)

この日も、ちょっと観光もしましたが基本的には家に居るだけでいろんな人が来て、話をしたり食事をしたりしているうちにほとんどが過ぎました。
まず、お昼にサプナが「メヘンディ」なるものをやってくれました。

【メヘンディとは?】ネットで調べると
インドでは手のひらに絵を描くと幸運を招くとされ、結婚式やお祭り事でも描かれます。ミソハギ科の低木の葉を材料にしたヘナを使用して描かれます。インドの女性はオシャレが好きかと思いきや、未婚の女性は良き夫と巡り会うことを願って、既婚者は夫の健康や長生きを願ってこうした吉祥紋を描くそうです。大惨事から家族を救うお守りにもなります。
ちなみに日本でも「ヘナカラー」というヘアカラーリングがメジャー。天然素材で染めるのでトリートメント効果もあるヘアカラーとして人気です。



▲まずは母。鳥と、なにやらメッセージのようなものを描いてくれました。生クリームを出すときのような、ラップに巻いたヘナで真剣に描いていました。この絵柄はカジュアルに、儀式というよりも「あそび。おまじないみたいな感じ」といっていたサプナがいつも描いているような絵柄なのだと思います。



▲次に、私。「王道な感じでお願い」したら、唐草模様のような柄を書いてくれました。しかし、肩こりそう。「休みながらでいいよ」と言っているのについつい没頭してしまうのは、どこの国の乙女も一緒のようです。


▲ずーっと待って洗い流すと、出来上がり。1週間くらいもった気がします。



夜は、また親戚たちがわらわらとやってきて、なにやら儀式があるみたい。ゴロー(後で登場)が「例のブツ持ってきたぜ!」と出してきたものは・・・牛の糞であります。台所からお米やキャンドルなどいろんなものがベランダに運び込まれます。
ほいでもって、ジャーン

▲出来上がったのが、コレ。茶色いのが牛の糞です。人形です。


▲まずはお父さんと、大御所風のおじさんがお祈りのお経のようなものを唱えます。人形の顔のおかしさと、儀式の神妙さがなんとも・・・



▲その後ぐるぐると、全員で牛人形を囲んで7周歩いてました。ちびっ子は毎度このようにスマイルをくれます。




正装して、私たちも! カムレシュ母さんに習って儀式に参加しました。母はほっかむりですが(笑)。
ビンディ汁で牛に赤い印をつけ、ライスを飾り、かけ声のような歌のような声を上げながら人形の周りを7周。
写真は、ちょっと日本語を話せる親戚のおじさんが撮影してくれました。親日一家なんでしょうか。謎。


▲ロヒト以外の息子勢ぞろいスナップ。手前でウインクしているのはゴロー(日本人みたいな名前!)。彼はシャレになんないくらいハンサムで、「俳優みたいねぇ」と、母と二人、「日本に売り出したい計画」で盛り上がりました。真ん中でつぶれているのは、最後まで名前を覚えずにニックネームで呼び続けた「カリフラワー」。髪型から。

【牛】インド文化おさらい(これも当時ネットで調べました)
インドでは「牛は母親」と慕われ、大事にされています。牛のからだから出てくるものは昔からインドではすべて活用されている、との考え方がある。
牛の糞は乾燥させて燃料に、ミルクはインドの代表ドリンク「チャイ」やラッシー、チーズに。ヒンドゥの伝統では、人間は母を殺さない。だから牛を殺さない、というメンタリティを持っている。
(後日ジャイプールに行く道のりで、車で牛と軽くクラッシュしたのですが、「大丈夫。問題ナイヨ」って言ってました・・・。示談てことでしょうか・・・)



儀式の後、ロヒトが仕事から帰ってきたので「インド門へ行こう!」ということになり、車一台とスクーター1台でインド門へ。
街なかをスクーターの荷台から眺めるのは、周りの荒い運転も手伝って独特のスリル感。10分くらいで到着しました。


▲なんか、外で撮影するとこうゆうホコリみたいなのが写るのですが、砂埃でしょうな。車に乗る人が砂埃をふき取る作業をしている光景を毎朝のように見ました。

【インド門】インド文化おさらい(これも当時ネットで調べました)
インド門は、第一次世界大戦で英国のために戦って死んだ1万人もの将兵への英霊碑。門には戦士の名が刻まれている。この門の下には陸・海・空軍の旗が翻っており、一日に一回ずつそれぞれの軍が慰霊の儀式を行う。

マリーゴールドインド文化おさらい(これも当時ネットで調べました)
インドでは、オレンジ色が神聖な色で、僧侶がまとう衣装もオレンジ色。マリーゴールドが神聖な儀式やインド門のような神聖な場所に植えられるのはそんな理由から。


この日は子どもたちがいっぱい来て、かわいいちびっ子に囲まれて楽しかったな。インドの子どものかわいさの原因は何だろう・・・。ちっさいのに異常に目ヂカラがあるからかなぁ・・・。