鈴木英夫監督・松本清張原作の映画です。タイトルに「第二話」とありますが、これで完結している話です。
なんだか急な感じがしますよね。なんでその映画? と。発作的にDVDを買って観ました。ラジオ「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう」を聞いていたら、どうしても観たくなり…。
作品紹介時に聞こえてきたフレーズの中に
新珠三千代さんが ふたりの男性と
というのがあり、大変気になりました。
去年観て衝撃を受けた映画「こころ」と同じく、ひとりの女性を奪う構成で、女性役が新珠三千代って!
この映画をラジオで紹介していた小西康陽さんのおすすめポイントが、以下の3つのシーンで、
- 男女が結ばれる場面の省略が大胆
- 三人の登場人物(男性ふたり、女性ひとり)が川の字で寝る場面にドキドキする
- 丹波哲郎氏の登場場面がすばらしくて笑ってしまう
気になりすぎるわ! そりゃ観るよね。
観てみたら「こころ」同様、三角関係なら新珠三千代におまかせ! くらいの安定感。
ふたりの男性の間にで揺れる女性を、淑女バージョンでも悪女バージョンでも、かわいく美しく魅せる。
パティ・ボイドか!
と思いました。
60年代の新珠三千代さんのかわいさは異常です。
以下もすごく印象に残りました。
- 展開がモーレツに早い。説明的
- 新珠三千代さんの帽子の着こなしがいい
- 「えー、そんな〜」という場面の応酬であっという間
- ミョ〜ンミョ〜ンと鳴る効果音が妙に怖い
- 日本の病理を煮詰めたようでナマナマしい
- 超美人経営者の苦悩の描き方が、期待を裏切らない
- やり手美人経営者の住む家の中と外のギャップがすごい
悪い人ばっかり出てきます。
わたしのなかで、新珠三千代ブームが起きそうです。「横顔」と「困り顔」の、あの吸引力は、なんですか?
この映画の中での丹波哲郎さんは、俗世間の代表みたいな役でした。まだ若い頃で華奢だけど、声ですぐにわかりました。
わたしにとって「スピリチュアルなことを話す芸能人」のはじめての記憶って、丹波さんなんだよなぁ。
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