うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

絶対ブレない「軸」のつくり方 南壮一郎 著


職場の棚で見つけた本。インターンで来て関わるヤングや、30代で転職する男性たちを見ていると、こういう本が求められているんだろうなぁというのはよくわかる。そしてこの本は、30代で転職していった人が職場に置いていった本なのだそう。
前半は「ノイローゼ」という言葉を使っているのが印象的で、上の世代のメンターの影響を受けているのだなぁという世界観がわかったりしておもしろかった。そこから一転して、後半は鋭い言い切りが多くなってくる。

「スポーツの仕事をしたい」という、ぼやっとした目標設定がすでに間違いだった。
(49ページ)

「その業界に身を置きたいだけ」「その業界に片足つっこみたいだけ」というのは、目標ではないので悩みの原因にしかならないんだよね。いっけん「片足つっこみたいだけ」というふうに見えても、やる人はとことんやっていたりするので見分けがつきにくいのだが。



自分でトライしたうえで、人にアドバイスを求めるのはよいことだし、ダメだったから人の助けを得ようとすることも重要なことだ。
 しかし、何も行動を起こしていない人は、そのアドバイスを100%理解することもできなければ、人の助けのありがたみを実感することもできない。
(94ページ)

「人の助けのありがたみを実感することもできない」というのが実は重要で、それによって他人に失礼なことをしてしまったりする。なんとなく起こした行動にも、そういうことは多い。



 自分の欲に素直になって妄想をふくらませることが、すべての行動の原点である。それを妄想のまま終わらせてしまうのは、実にもったいないことではないだろうか。
(113ページ)

こういうモチベートは、自分あまりしないようにしたり、自分でもそうしないようにしている。ふくらませるのではなく、鮮やかにシャープにするようにしている。



 継続することは難しい。それは誰しも同じである。ただ、もし続けられないということなら、そこまでの意欲がなかったということなんだ、と思えばいいのではないだろうか。
本当に自分がやりたいと思っていることで、必要だと思っているならば、きっと続けることができるはず。続かない程度の想いならば、他のことにエネルギーを注いだほうがいい。
(122ページ)

他にエネルギーを注ぐ先が見つけられないなら、エネルギーをとるのをやめたほうがいい。というのがヨギック・ウェイであります。ほんと、いろいろ減らしたい。減らすぞぉ。



まわりから見られている自分を理解しなければ、どこかのタイミングで自分の評価とまわりからの評価のズレが、仕事が上手くいかない原因となって現れてくるだろう。
(150ページ)

「自分」は「サービス」に置き換えても擬人化して同じことが言えるなぁ。



前半は「うわわ」と思っていたのだけど、後半はピリッとした指摘が多い。
ダイヤモンド社の本は、おおげさな感じの書き方のものと、本人の意向で少し抑制された感じかな、と思うものがある。この著者さんはとてもオープンで、「はい、どうぞどうぞ」という感じの人なのだろうな。いずれにせよ「明るい人柄」というのはとても重要だと思った。



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