マハーバリプラム(mahabalipuram)ではいくつかの建築物を見て廻りました。
路上のバス停留所で降りてから、ここで3時間ほど観光をしました。この日は暑くて体力的にけっこうしんどかったので、タクシー運転手さんの提案に乗ることにしました。最初の寺院にいたガイドさんも結局最後まで一緒にまわってもらうことにして、思いっきり勉強モードの遺跡めぐりになりました。
タクシーは600ルピー(約1000円)。途中で両替に行ったりトイレに寄ったり、らくちんだった。思えばこういうのは初めて。
到着。チケット売り場へチケットを買いに行く。
もう一つの有名な遺跡とセットのチケットで250ルピー(約400円)。
ここからいよいよ、ファイブ・ラタ(Five Ratas)の遺跡です。ラタ=寺院です。
ガイドのモハンさんがものすごくこってり説明してくれました。
マハーバリプラムは
- マハー=偉大な
- バリ=ささげる、いけにえ
- プラム=村
だそうで、「マーマラプラム」とも言われ、マーマラ=王 だそうです。
この王は偉大なレスラーでね、4兄弟だか4代続いただか4つの化身だか……、それぞれの名前を教えてくれたりします。メモが追いつかない!(笑)
ぐるぐるまわりながら、「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」にまつわるお話がどんどん展開します。
ここは元気があれば、ガイドさんについてもらうことをお勧めします。
ひとつひとつのエピソードが濃くて面白い。なにげなところで立ち止まって、「この男女一体のデザインになっているのは、左がシヴァで、右がパールバーティです。これは、男性も女性もイコールであることをあらわしています」など、お話してもらえます。
シヴァ・リンガ=シヴァのリンガ=シヴァだけの話かと思っていたら、そこにヴィシュヌとブラフマーもからんでいる面白い話を聞かせてもらったり、今後インド神話を学ぶのが楽しくなりそうな話をたくさん聞きました。
まあとにかくすごいです。この小さな寺院たちは、もとはぜんぶひとつの石だったそうです。
ひとつひとつが石だったのではなく、ひとつの石の彫刻がこれらの寺院。
モハンさんいわく、2つの都市に1047の寺院があって、50年かけて造られたのだそうです。
もう一つの都市というのはたぶんカーンチ−プラムです。
造られた期間はA.D.630〜666だそうで、パタンジャリのちょっと後、空海さんやムハンマドさんの時代。
インド文明はハンパなく早かったんだなと感じます。
さあさあ、おもしろいところがまだまだありますよ! と。
わたしはすでにハードディスク・オーバーだったのですが、
中へ入りましょう! といって、モハンさんが「オーム」を唱えると、すごい反響!
わたしもやってみたのだけど、バイブレーションがぜんぜんない。
モハンさんはもうこれ十八番なんですね、すごくうまい。
「ここでオーム・マントラ・チャンティグなんかしてたら、そりゃブラフマンと一体化もするわ!」と思いました。
(空間の動画)
もうここだけでいくつもの寺院、遺跡を見ておなかいっぱいでしたが、この町は遺跡だらけ。
物価も観光地価格の町だけど、ここの町に泊まってゆっくりインド神話を読みながら、毎日寺院や遺跡をゆっくりまわる旅をしてみたいな、と思いました。