うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

Webライティング成功の法則60 上原佳彦 著

気分転換に、仕事仲間のデスクにあったのを読んでみました。2007年の本なので、ケータイでブログ執筆をする人が爆増する前くらいの時代ですね。
企業がサイトで書く文章を想定したTIPSがベースなので、「日本人が書く日本語の情報として」「信頼の置ける文章として」というところがほとんどですが、「SEO検索エンジンに拾われやすくすること)」「ブログの場合は親しみやすく」などの要素もあります。
この本が出た頃から5年がたち、ケータイ文体・ツイッター文体・写真&ひとネタだけの文章など、さまざまな空気に合わせた文章スタイルが増えているけれど、この本に書かれていることは「読む人の立場を考えているか」ということ。大事な要素は変わりません。
60のTIPSのなかに要点が2個書いてあるので心がけポイントは120個書いてあります。


わたしはウェブのライターではありませんが、テキスト&インターネットという仕組みのところは多少の素地がありますので、今日は「ヨガブログ・ライティング」という視点で、この本にあった120個のポイントのなかから3つ、「猛反省リスト」として振り返ってみます。



■あえて崩すために、しっかりと起承転結を決めておく
わたしはこれができず、なりゆきで崩れまくることが多い。「あえて崩す」とはなんと小粋なはからい! と思います。
でも「はからう」とスベるんだよねぇ。別にウケたスベったで書いているわけではないのだけど、あえて崩そうとしたらうまく崩れなかった、というのもしんどいです。
たまに大幅に崩れているときは、とても気持ちよく酔っ払いながら書いています。「誰が書いたの?!」と朝読んでびっくりする。



■一般ユーザーにも通用する言葉に置き換える
ここは、ヨガブログの鬼門。

  • 日本語、英語、サンスクリット語
  • ヨガをしたことがある or ない。
  • あったとしてもポーズ or アーサナ
  • 横隔膜…、えっとねハラミだけど、名前はさておき、位置わかる? 

 ということになり、ここは考え出すと書く気が失せる。



■ターゲットユーザーに合わせて、イメージしやすい表現を選ぶ
ここは、いつも世代設定がむずかしいなと思います。
実年齢よりも読む本が古典的なので、表現の部分は読んでいる著者さんたちの空気の影響を受けています。
擬音表現は、鳥山明世代(=ファミコン世代)特有のものとしてご理解いただくしかない。
ここを丁寧にしようと思うと、勢いが失せる。



なんだ今日は言い訳リストか、といわれたら、そうです(笑)。
でも、わりと設計のところは気をつけているんですよ。
たとえば



■メッセージをファーストビュー(初期表示領域)に集約する
いつ見ても最初に見た画面が同じで、スクロールしないと更新されたかがわからないのはよくないよ、ということ。画面の上半身にいつも同じ画像・メッセージが出ている状態は、その読み込みを毎度読み手の方に負担させることを前提とした設計です。
最近は、パソコン、ケータイ、スマートフォンで見てみるというのも大切だなと思います。



このほか、ALT(画像をマウスオーバーすると出る文字のこと)を書くときに音声ブラウザのことを意識していなかったなとか、初歩的な反省点もたくさんありました。
助詞、接続詞、語尾、句読点、敬語、崩しなどは、ベーシックな国語力。こういうのはアーサナと一緒で、書いてナンボかなと思います。これからもブログを書いていこうと思っている人や、自分では一生懸命書いているのに知人以外の読み手が住み着かないという人は、専門外でもやっぱりこういう本を読んでみたほうがいいと思います。
知人やサークル的な仲間にしか通じないノリの文章というのは、続けていくにはしんどいはずなので。

Webライティング成功の法則60
上原 佳彦
翔泳社
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