うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

オリジナルをあとで知った。雪舟の「慧可断臂図」(えかだんぴず)

うでをきった
日本美術に詳しい友人と岡倉天心の話をしていたら「辻説法」の話になって、そこで「慧可断臂図」の話になったのだけど、ここで実はついていけておらず、一瞬「これって白隠の描いた達磨?」と思ったのだけど、達磨だけが正解だった。


慧可という人が腕を切って差し出している場面は、わたしの大好きな仏教まんが「だるまさん」で見たことがある。だるまさんが振り向く構図が逆になっていて、慧可は学者ということになっている。
わたしがもし子どものころに「だるまさん」を読んでいて、あとで中学や高校の美術の授業でこの雪舟の絵を知ったなら、「キターーーーーー!」となって、きっと授業になんて集中できなかっただろうな。


ちなみにわたしは、この達磨さんの表情は「なに腕切り落としちゃってるの? そんなことされても、重いっちゅうの。ううむ。リスクヘッジとして、弟子にしておくか」というように見える。
空海たんなら、どうしただろう。くっつけ直しちゃいそう。
最澄さんなら、喜んじゃったかもなぁ。
親鸞さんだったら、「もう一方の腕もくれるかね? そのあと、足ね。両方ですよ」といったあと、はからいのメッタ斬り思想をぶちかましそう。


ここで重要なのは「振り向いた」という描写なのだけど、つい表情を見ちゃうよねぇ。
大道社の担う役割は大きい。読み聞かせの鉄板本です。