うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

右側のポケット周りと裾だけがボロボロのピーコート。食い止め修復


東京は週末からぐっと冷え込んできて、朝はもう冬のにおいがします。
今日はヨガクラスの後、スタジオの向かいに移転してきたユザワヤ(手芸屋さん)へ行きました。以前は本屋があったフロアで毎週のようにのぞいていた場所。手芸用品を置くとこんなに狭く感じるのかと、不思議な感じがしました。布って、でかいもんね。


きのう着たピーコートのボロボロ感が急に気になってしまって、今日は夕方に帰ってから繕い作業。
いざ手をつけ始めると薄くなったり裂け始めているところは右のポケット周辺に集中していて、以前は肩掛けカバンを持つことが多く、カバンと摩擦していたことがよくわかる。左はまったく薄くなっているところがなくて、きれいなまましれっとしている。右側ばかりに仕事をさせていたことにハッとし、「ごめんよ…」と針を刺す。ごめんと思いながら刺すなんて、自我を取り回せなくなったアルコール依存症の人のようだな…と、あまり笑えない笑いが沸いてきたのは、今日は夕方からわたしがほろ酔いだったから。暗くなるのが早いんだもの! ビールをカゴに入れてしまったんだもの!


かがり縫いですすめていたところはフンフン針が進み、ほろ酔いだから糸の始末は適当だけど、今日は同じ色の糸での修復だし、細かいことは気にせずどんどんいきます。でもここはちょいと織るように、習った繕いの手法で行くのだとなると酔いも覚め…、作業を始めたら1時間くらいでしゃきっと終わってしまいました。


終わった後、以前手縫いで修復したベルトも今日のピーコートもメルローズティアラというお店で買ったものだということに、ふと気がつきました。あまり好きなお店として意識したことがなかったけど、あそこで買ったものはとことん長く愛用している。もう今後はあそこでだけで買えばいい気がしてきました。これは、大発見。わたしはいつも洋服を買うモチベーションが沸いてこず友人から羨ましいと言われるのだけど、そもそも行く店を考えるのが面倒になっていたのでした。


今年は旧シャツをたくさん修復しました。丁寧な暮らしがしたいわけではなく、修復作業がしたい(笑)。DIYに近い感覚。
いまは新しい服を見るときも「ゆくゆく自分で直せそうか」というのを糸の組合せなどから想像してしまいます。今を楽しむ前に、楽しんで壊れたものを直す楽しみを先に想像して、選ぶ目がサディスティックになってしまった気がする。



 おまえ、なかなかいいじゃないか。
 壊れるほど使ってやるぜ。そして、直してやるぜ。



悪代官か!


(今日はまだ少し酔いが残っているようです)