少し前になりますが、息抜き的に読んだ本。パリ気分を思い出したくて、古本屋で迷わず購入。
同じように思ったこと、まだ知らなかったこと、再発見するパリがいっぱい。とてもくだけた文章で、気取らない内容なのであっという間に読み終えてしまいました。
<同じように思った、共感した章>
・愛欲の都
ほんとそんな感じ。自分の親くらいの中年カップルがカフェで横並びでいい感じにイチャついていたり、50代を過ぎても「メイクもコーディネートもぬかりなくってよ」という感じの素敵なマダアムがいっぱいでした。うちこは「マチャアキ的着こなしのフランス中年」にメロメロでした。
・ヒステリー気質の彼ら
ものすごく古いガイドブックの情報を信じて、メトロの駅でミュージアム・パスが買えると思って窓口の女性に聞いたら「ないよ」といわれたので、小さい駅だからないのかなと思い、「どの駅ならありますか?」と聞いたら「No Where!」とめちゃデカい声でキレられたのですが、「もー! どこにもないって言ってんでしょーが!」というヒステリック具合がどうも可笑しくて。「美術館で買うシステムになったのよ」のひとことでいいでしょうに。
・あまりにぃもお馬鹿さん♪
著者が、「フランシーヌの場合」という日本で昔流行った歌謡曲をフランス産だと思って歌ったら、純国産品(作詞:いまいずみあきら)だったという話は笑えました。昭和歌謡が大好きなうちこはこの歌を同じく歌えるわけですが、なんだかわけわかんない歌詞のノリに加えて3月30日に誰かが死んだような具体的な話なので、てっきりフランスの歴史に関係のある歌だとばかり思っていました。あっぶねー。私も歌うところだった。
・人間になる、同棲をする、自由になる
パリはすごく大人の街、という印象を受けた理由に「食事や文化を楽しむ場所に子供が居ない」というのがあります。この本でも、「18歳まで人間ではない、という扱いを受けるから、レストランに連れて行ってもらえる犬のほうがいい身分」と書かれていました。日本は、なんとなく同じグループ構成の人が集まりやすいところに集まる、という傾向がありますが、タバコの煙モクモクの居酒屋に子供をつれてきているファミリー団体などを見ると、おいおい、と思います。
上記ほんの一部。パリに行くと決めてから、意外に身近なところに「パリ・リピーター」の人たちがいて、みなさんやっぱり上記のような気風がなんとなく漂うオシャレさん。大人なんですよね。
うちこは根が真面目といわれますけども、たまに破天荒なことをしてしまうこともあり、本質的には奔放な部分があるとおもうので、たまにはこうしてパリのスピリットを思い出しながら、素敵な中年を目指したいと思います。
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