インドへの女性の一人旅の話です。面白くて、懐かしくてあっという間に読み終えてしまいました。
この本は、前半が香港・シンガポール・マレーシア、後半がインド旅行記なのですが、インド編では激しくうなずくことと思わずウルッと涙ながらに思い出してしまうことがたくさんあり、でも、やっぱりまたインドへ行きたくなりました。
この本を読みながら、特に共感したこと
- 写真大好き。撮られるの大好き。なのに、後で「送って」と言わない。撮られて満足。意味がわからない。
- 人に興味丸出し。「わーなんだなんだー日本人かー。珍しいなー。じろじろ見ちゃえー。わーい、しゃべっちゃったー」というあからさまな無邪気さ。
- 神様大好き。崇拝というより、「大好き」。ガネーシャさん、シヴァさん、クリシュナさん、などのように親しげに呼び、まるで「この人はキムタクでね、とか、この人はツヨシくんでね、商売の神様なんだー」なんて具合に楽しそうに話します。
- 牛がまるで世田谷の犬状態、というくらい普通に居ます。おでこに飼い主の名前や電話番号がスプレーで描かれています。「迷子でそっち行っちゃったら連絡してねん」というノリ。
- 貧富の差。グッサリきます。うちことお友達のRahulはネットで知り合ったので、当然ネットを常用するようなよい暮らしをしたご家庭だったのですが、いわゆる身分が下(カーストは廃止されてはいるものの、という現実)の人たちへの対応の違いに、複雑な思いで過ごしたこと。
インドは好きになる人とそうでない人にわりときれいに分かれるといいいます。
生々しい現実を見るのがつらいこともありますが、わりといろんなことがどうでもよく、根本的に気分がハッピーなら足りないことがいっぱいあったって、いいじゃない。人と比べてもしょうがない、と自然に思わせてくれる国。
ガンジス河でバタフライ | |
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