うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

イスラーム(Islam)


ヨーガとインドに親しんでいくと、もれなくついてくるのが仏教とイスラーム
日本は国としてアメリカの子会社っぽい性質もあって、日常的に親しみが薄い感じがするけれど、宗教人口としては世界の中で圧倒的な構成比を占めているイスラーム
親しめば親しむほど世界の見えかたは変わり、人の心のはたらきの見えかたも「団体戦」になる。



 「人間は弱い生き物」
 「種族の生き残りには智恵が必要」



イスラームの考えには、圧倒的にわかりやすい土台がある。個人主義じゃない。
励まし、モチベート、なぐさめ、癒やし…… 世の中にはメソッドがあふれているのに、「生きることは苦」。
仏陀アッラーも原因は同じところに帰結するのだけど、アッラーの包容力はスケールがでかい。「超・大乗」なんですね。


自分に向き合う方法はいっぱいあるけど、そのまえに、生き方に前提はあるか。
イスラームの教えを思うとき、自分のなかにある「いやらしさ」の存在をあぶりだされるのだけど、それがなぜかあまり嫌じゃない。
「生きる」の周辺に、「生きたいでしょう?」とか「生かされているんですよ」などのギザギザがない。たぶんそれが「包容力」として感じられるのだろうな。
ひとりひとりが自分を認めてくれる存在を探して「ねえ、きいてきいて」と承認を求めたり小さな契約をたくさん重ねる暮らしをするより、みんながドーンとアッラーにすべてを問う暮らしをするほうが、合理的で健康的に見える。
こういう感じはこれから年齢を重ねていくにしたがって、孤独耐性を鍛えていくにつれて、感じることが増えていくと思う。
まだ触れたことのない人も、いつかイスラームの教えに救われることがあるんじゃないかな。と思います。




▼どこからが入りやすいかは、人それぞれ
コーラン(上・中・下巻) 井筒俊彦
経典や聖典を読み慣れている人は、コーランから親しむのもよいと思います。


マホメット Muhammad 井筒俊彦
なにか一冊読んでみた後に、2冊目以降に読むものとしておすすめ。
いきなりマホメットムハンマド)の歴史を読むのはわたしはあまりおすすめしない。


スーフィーの物語 ― ダルヴィーシュの伝承 イドリース・シャー 著/美沢真之助 翻訳
わたしはまずここから入りました。ヨーガに親しんでいる人はハマれます。
普通に考えると密教から入ったことになるので、斜めから入った感じになるのかな。


キリスト教とイスラム教 ―どう違うか50のQ&A― ひろさちや
お勉強ノリでどなたにもおすすめの入門書。啓示宗教のひとつとして学べる。


イスラームの日常世界 片倉もとこ 著
イスラームを身近に感じるためのとっかかりとして、これは良書。


イスラームから世界を見る 内藤正典
2012年の本。わたしはニュースを見るときにひっぱりだしたりします。


イスラームの心 黒田寿郎 著
イスラームの心(原理の説明部分)
ちょっと癖のある本だけど、日常の少し奥にある根源的なところをしっかり説明してくれている一冊。


コーラン (名著誕生)  ブルース・ローレンス著 / 池内恵 (翻訳)
たぶんクリスチャンであろう人物によるコーラン解説。



▼少し学んだ後に読むと深い井筒俊彦さんの講義が本になったもの)
イスラーム文化 その根底にあるもの(全章まとめ感想)
宗教(「イスラーム文化」より)
法と倫理(「イスラーム文化」より)
内面への道(「イスラーム文化」より)




▼本以外のエピソード
もっと知りたい!イスラーム展(東洋文庫ミュージアム・文京区本駒込)
日本イスラム文化センター / マスジド大塚 で質問してみた
コタキナバル旅行記(下のほうにムスリムさんたちとのエピソードをまとめています)
ラマダーン文化交流(ラマダーンのメリットと意義、手綱の話)