海外への郵便物の発送が、どうやら手書きNGになるそうで、今年2021年からすでにアメリカ宛てのものは全面適用(手書きは受け付けない)になっています。
現在は移行期間だけれど、他の国も通関で手書きは後回しになるみたい。
気になったので、試しにやってみました。
やってみたのは船便の小型包装物で、文庫本2冊でざっくり300g、東京からタイのバンコクへ発送しました。このサイズ・この距離での発送を過去に2回やったこたがとがあり、いずれも500円前後で3週間くらいで到着しています。
「国際郵便マイページ」の状況
- 「国際郵便マイページ」は会員登録をして送り状ラベルを作成するためのサイト。作業途中での保存はできません。
- 「国際郵便マイページ」は日本語サイトですが、入力する部分は全部英語です(そりゃそうなんだけど、いちおう)。
- 「国際郵便マイページ」では発送元、送り先、内容、重量など、これまで手書きで書いたことをオンラインで書くツール。重量は窓口で量って修正してくれます。
- 「国際郵便マイページ」はパソコン版とスマートフォン版があり、機能がけっこう違います。
パソコン版とスマートフォン版のちがい
<会員登録>
- パソコン版は会員登録が必須です。
- スマートフォン版は会員登録しなくても使えます。会員登録もアリ。メリットは送り先の入力が過去分を参照できるくらい。
- パソコン版とスマートフォン版のなかで同期しているのはログイン会員ID/パスワードと、送り先として登録した情報のみで、パソコン版はIDの期限がないようですが、スマートフォン版は6か月ログインがなければ削除されるようです。
<アドレス帳のような機能>
<送り状ラベルのプリントアウト>
- パソコン版は自分でプリンタアウトする必要があります。プリンタがなくてもPDFをコンビニでプリントすればOK。白黒でOKです。
- スマートフォン版は郵便局に「ゆうぷりタッチ」(メルカリやヤフオクをやる人が使うやつ)があれば、郵便局で送り状をプリントできます。
<そのほかの違い>
パソコン版は小型包装物×船便(一番安くて遅い)が選べますが、スマートフォン版では選択できませんでした。窓口で聞いてみたら、「そういうことがあるみたいで……」とのことでした。
このほか、ありそうな迷い事
- インボイスの紙もプリントしていきましたが、今回のような個人的な本の贈り物では不要のようでした。
- 専用パウチというのはインボイスの紙を入れる雨よけの透明フィルムの封筒のようなもので、そもそも不要みたいでした。もし必要でも、ひとつ小包を出すだけなら自分で用意する必要はありません。
- 送り状ラベルデータはPDFがカラーで出てきますが、プリントはモノクロでOK。
しくみ雑感(2021年3月現在)
スマートフォン版はどこか完全でない感じがしますが、発送種別がパソコン版と同様に選べるようになれば、送り状データをバーコード化するツールといえるかな……。
2021年4月1日に料金改定があるそうなので、ちゃんと使いやすくなるのはその後になるかと思います。
いまのところはパソコン版で送り状ラベルを作成し、PDF化してコンビニでプリントアウト、というのがわたしはラクでした。
海外に住む人が日本からの発送を望む場合
自分でデータを作成して相手に発送をお願いのがよいかと思います。
この場合、発送者が行く郵便局に「ゆうぷりタッチ」があるのであれば、スマートフォン版でデータを作成すると届く二次元バーコード用のメールを転送し、「このバーコードで送り状を作成し、送ってください」と伝えるのが親切かと思います。
▲これが「ゆうぷりタッチ」です
相手がパソコンに慣れていて(もしくはスマホが苦手で)「このPDFをプリンタで出してください」というほうが話が早い場合は、パソコン版で作成したPDFを渡すのがよいでしょう。
▲左がプリントアウトした送り状で、右がインボイスです。
インボイスは輸入で使う「仕入書」で、わたしのように個人的な贈り物では不要みたい。中身の金額を書くもので、手書きの頃のラベルには中身の金額を書いた記憶があるのでいちおうプリントして持参しました。
輸入業をしている人や海外発送に慣れている人にとっては、なんてことないことかもしれません。でもわたしにとっては「はじめてのおつかい」のようなイベント。
米国で新たに制定された法律「STOP Act」によって米国宛はこの作業が必須(これじゃないと受け付けてもらえない)ですが、いまのところはそれ以外の国は移行期間みたいです。
★追記★
この船便は5月7日(金)に到着したようで、実質5週間かかりました。間にタイのお正月を挟んでいたので遅れは想定していたのですが、同じコロナ以降でも2020年は3週間ほどで到着していたので、ちゃんとやっても5週間か! という結果でした。