うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

新NISAをはじめた

資産運用にうとい、にぶい。

そんなわたしが、今日はなんと資産運用の話です。

 

そもそも預金や年金を資産と思う感覚って、みんなどこで教わるの?

わたしは過去に働いていた企業の確定拠出年金 iDeCoへ移管せず9年塩漬けにした過去があり、仕組みを知っている人から見ると「ありえない」と言われるほど、お金転がしに無頓着なタイプです。

退職後6ヶ月以内に移管し運用すれば利益を得る可能性が高いものでも、手数料を抜かれる形のまま、9年放置しました。

ピンとこないものは、ピンとこないんですよねぇ。

なので今日の話は「そういうの、実はわたしも苦手なの」という人こそ読んでください。

 

 

パンデミックを機に iDeCo を始めた

わたしは2020年〜2021年の非常事態宣言のときに、9年間寝かせていた確定拠出年金を、どっこいしょという感じで iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)へ移管しました。

なんなんでしょうね、この心理的ハードルは。

暇になったことで、やっと行動に移せました。

 

わたしはこのときに iDeCoの概念を理解し、50代になると資金を追加できる年数が受取開始可能年齢まで10年しかないことを知りました。

「ええい! それなら話は早い!」と、自分が積み立てられる額を毎月投入することにしました。

 

 

そのために設定画面を開いたのは、最初の一度きりです。

どのファンドに○○%というのをエイヤっと決めて入力しました。

 

 

  ・・・で、気づけば4年

 

 

その間に何度か気になってはいたのですが、ログインするのにつまづいて、4年が過ぎていました。

楽天証券UI(デザイン)や説明と相性が悪かったみたい。

 

 

4年後に初めて変化を見た

先日、接続につまづいたパスワードを知らせるハガキを、書類整理中に見つけました。

なにこれ?! 

 

それを使ってログインしてみたら、楽天証券iDeCo の画面に入れました。

2回目以降もサクサク入れます。

 

 

  このパスワードが必要だったんか~い!!!

 

 

UI(デザイン)が改善されたのか、すぐに入れるようになっていました。

 

 

そのときに、資産の金額が原資よりも増えていることに初めて気づきました。

5つの投資信託に分配したうち、4つが増えて1つが減って、トータルで増えていました。

このお金は60歳まで現金化できません。そういう仕組みなんですね。

白髪が増えるまで引き落とせない貯金みたいな感じです。

 

 

状況を理解できず、2つのAIに助けてもらった

それにしても、資産の金額が原資よりも増えたことについて、どうも実感がわきません。

 

 ・・・詐欺なんじゃないか。

 ・・・そんなことってある?

 

お金が増えたことが不気味なので、まず「ChatGTP」に状況を伝えました。

そうしたら、「その利回りは良い結果なので放置して正解だったんですよ」と言われました。「ChatGTP」は絵文字まで出してきます。饒舌すぎる。

なにこの軽薄な人! チャラ男だわ!

 

そこで、もう少し手堅く話してくれるChatAIの「Claude」にも同じ状況を伝えてみました。

そうしたら、この4年の間に起こったウクライナ侵攻やインフレ加速などに惑わされずに放置できていたのが良かったことや、実際そこで動かす見極めは専門家でも難しいものだと教えてくれました。

堅実。この人、やっぱり信頼できるわぁ。

 

・・・と、ここで大きな思い込みに気づきました。

「ChatGTP」も「Claude」も、同じことを言っています。

 

 

 iDeCo をやっている人=毎月ログインして確認するマメな人、ではない。

 

 

それを先に教えてほしかったー!

 

 

NISAをはじめた

こういうときは、流れに乗るに限ります。

ChatAI に次におすすめの資産運用を聞いてみたら、新NISA を薦められました。

わたしのように残高の記憶がゆるふわな人ほど向いているというのです。

 

そこで、あと10年の間に資産運用に回してもいい金額を伝え、「ChatGTP」「Claude」それぞれと話しました。「Claude」に楽天カードを持っていることを伝えると、ご丁寧にカード引き落としでポイントが貯まることまで確認してくれました。

 

そんなこんなで、これを機に新NISAを少し知り、アカウントを作成し、王道といわれる設定をしました。

わたしも一度言ってみたかった、この単語の意味を知りました

 

 

   おるかん

 

 

○○カンといえば、手芸をする人にとっは「Dカン」か「ナスカン」です。

でもここ数年、お金の話になると「オルカン」というフレーズを耳にします。

やっと、そのカンの意味を知りました。

 

 

  オールカントリー(全世界)を対象に投資する

 

 

という意味なんですね。

オールカントリーって言ったほうが、オールレーズンやカントリーマアムみたいな文字列で親しみやすいのに。

これ略さないほうがいいよね。

なんか栗田貫一とかスタイルカウンシルみたいな、男っぽい響きじゃない?

 

 

外貨預金で「一時的に損をすること」に慣れていた

外貨預金は、30代の頃にうっかり操作画面を触って米ドル預金をこしらえてしまったのを機に、リスク分散のために英ポンドとユーロもこしらえて、いまも3つの外貨を少し持っています。

数万円からはじめて、筋トレのように、世界の動きに興味を持つために売り買いしてみた経験があります。これは、めちゃくちゃ失敗経験があります。

 

英ポンドで2割くらい損した分を、2015年くらいに118円で買った米ドルが数年前に150円を超えた時に取り返し、英ポンドの分もチャラになった、くらいの感じです。

これも結局、9年くらいボケっとしてたら、悲観せずともよくなった感じでした。

この「放置」の練習が、なにげにiDeCoで効いたかもしれません。

外貨を持ってみると、米ドルがいかに世界の中心にあるかを実感します。

 

 

10年以上かけてたどり着いた理解

投資信託商品(「おるかん」みたいなの)って、漠然とした喩えだけど「武豊を買います」みたいなことなんですね。

ダンスインザダークを買います」「ナリタブライアンを買います」ではなく。

馬の個体ではなくジョッキーの運動神経で選ぶような。

 

どうですか。この雑な理解。

でもたぶん合ってる。

なんとか、ここまで理解しました。

 

 

昭和の希望の再現を狙う政策意図がやっとわかった

今年の春にたばこと塩の博物館で開催されていた「日常をつくる!企業博物館からみた昭和30年代」という展示で、当時の金利と、定期預金の金利が8%の頃の郵便貯金の宣伝媒体を見ました。

 

とにかく、ここにお金を入れておけば自動的に増えるのだから貯金(定期預金)をしましょう! という広告です。

本当に、魔法のように置いておくだけでお金が増えていた時代があった。

わたしたちの親の世代は、それを経験しています。

(でも、言わないんですよね。後の世代がかわいそうすぎるから)

 

iDeCoや新NISAあの時代の “感覚” を少しでも再現しようとするものなのでしょう。

それを体感的に理解せず、わたしの場合は無利子の場所に置いていたわけです。

そもそもわたしたちの世代感覚は “得をしないことがデフォルト” です。

理不尽にふるい落とされなければ万々歳で、マイナスにならなければOK

銀行はセキュリティの箱くらいにしか思っていませんでした。

 

石破さんが辞めた頃になって、やっと岸田さんがやろうとしていたことを理解しました。

 

 

ヨガは「生きる技術」だから、ここに書いてみました

資産運用を行動に移すのって、知識だけではない、心理的土壌の変化が必要です。

親が長生きしていく様子を見たり、自分自身が「この歳まで生きたか~」と感じたりして、わたしのように4050代になってからやっと資産形成に足を踏み出す人って、けっこういるんじゃないでしょうか。

そこで、今日は忘れないうちにわたしの現実を書いてみました。

 

iDeCoは最低月額5000円から、新NISAはオンライン証券であれば100円、銀行や対面証券なら1000円から始められます。

NISAは、今から始める人は全員「新NISA」です。制度が変わって名前が変わっただけなので。

iDeCoもNISAも、こういう変更に伴う区切りが、いちいちわかりにくいんですよね。

 

それでもわたしはこれらを、政府が国民のことを考えた良策と感じています。

もしあなたがすでに50代で、あと10年使わなくて放置しそうなお金が24万円あるなら、月額5000円で4年、iDeCoをやってみたらいいと思います。そのあと60歳まで放置してもいいし、それに親しめれば額を加えてもいい。

以下は最低スタート金額で、今日までのわたしの年数と同じだけ試してみる提案です。

 

 

  5000×12ヶ月×4年=24万円

 

 

毎日の運動やストレッチを習慣にするのと同じ感覚で、国の良策を理解するのって精神的にもなんだか効果があるんですよね・・・。地に足がつくというか。

 

あなたが今45歳以上なら、まず iDeCoが先です。50代になると、人生の後半戦の始まりなんだな〜という感じがしてくるから。iDeCoは月5000円から始められます。

あなたが今まだ30代で、資格取得やら何やらにお金を使おうと思うなら、その前にちょいと新NISA。月1000円でもいいの。話はそれから。

「なんかいい感じに増えることって、あるんだ・・・」と、世界を信頼する感覚を得るきっかけになるから。

 

 

幻想ではなく現実社会で生きてる

わたしは20年前からここでブログを書いていますが、20年前、30年前、50年前と現在では、世界の繋がり方が全く違ってきました。

わたし自身、失われた30年よりもさらに前の、レトロなヨガの本やスピリチュアルな本を読むのが好きです。

だけど、わたしの肉体は現代(2025年)を生きているし、人生はまだ続く想定。

 

ヨガのアーサナのステップのように、わたしの選択したファンドの設定比率を真似していいなら始めたい、そもそもやろうと思ってアカウントも作っていたのだけど、その設定が決められなかったという人は、どうぞわたしに会ったときに遠慮なく聞いてください。

こういうのって、検索して調べると、動画だとテロップいっぱいのガツガツしたモードの情報ばかりだし、静止画&文字だと難しく感じて、グヘェ、ってなるんですよね。

わたしも、信頼するひと何人かの声の積み重ねがあって、実行に移せました。

心理的なハードルだけなら、軽やかに一緒に越えていきましょう)