なにかの広告で目にしたこの絵の世界に引っぱられ、用賀の世田谷美術館へ出かけてきました。
森の中の美術館です。
中へ入ってみたら、胸をぎゅっと掴まれるようなエピソードとパワフルな絵の連続。すっかり魅せられてしまいました。
もともと息子さんが画家で、その材料を使って描き始めた時の話から、その後いくつかの土地に住んで絵を描き続けていく人生。それぞれの絵に年齢が書かれています。
土地や人と紐づいた想い出って、写真一枚では綴れないし、映像だと実録の断片になってしまう。記憶の中で印象も含めて編集されて残っているものは、やはりこういう形になる。
わたしはシスコさんが絵を描き始めた年齢に近くなってから、やっとそいういうことがわかってきました。
一枚一枚から放出される「楽しかったのーーー!」「おもろかったのーーー!」というエネルギーに、芸術って人間の生命力を物質化したものなんだな、と思ったりして。
この展示は撮影OKでした。
小さな立体作品がちょこっ、ちょこっと置いてあります。
神様の像です。
作品には芸能人もたまに登場していて、
こちらは
作品名:丸山明宏
最高です。
山つつじとタチアオイ。植物の特徴を捉えた絵は構図に楽しさが溢れています。
これは「ちったツバキを並べてかく」という作品。
「秋の庭」という作品の右下の神様のような女性たちに目が釘付けになりました。
これらは、ほんの一部。
50代で絵を描き始め、人生の明るい面に意識を向けようとしたシスコさん。
絵を描くことって、リハビリになるんですね。
▼11月7日まで世田谷美術館で開催中です