目は口ほどに物を言うというけれど、わたしは「耳と肩の距離は口以上に物を言ってしまう。信頼関係ができあがるまでは」と思っているところがあります。
耳と肩の間の空間は、視覚的にかなり「前借りの信用」に有益にはたらく気がして。
わたしはさらりとすすめたい大切な仕事ほど、左の人に頼みたい。
このような二人が並んでいたら、右の人には要件を細かく決めてからでないと声をかけにくいし、妥協点を探る話し合いも億劫に感じてしまう。なんとなく、左の人に相談したい。わたしにはそう見えます。
これはわたしの社会経験からの実感ですが、中年になると「若いから任せてみよう! 」といわれる機会が減って、仕事を頼みやすい存在かというのが重要になってくる。試行錯誤の必要な仕事ほど「要件を細かく決めてからでないと声をかけにくい」という印象は損かなと思います。わたしは仕事で「あなたにお願いしたい」と言われると雑用でもうれしいくせに、自分からは恥かしくて手をあげられない性格なので(暇のほうが苦手…)、なんとか黙って念力みたいにうまい方向へと考えます。
あまりアピールできる性格ではない人こそ、この視覚効果が無言のアピールポイント!
計るとけっこう差があるのよね…。心象的に1.5倍頼みやすい、ととらえるとけっこうデカい。
なんてことを言いつつ、わたしは一時期仕事の根回しや事前調整で疲れてしまって、メガネのフレームを赤にしたりして外見的に「話しかけにくい人」になろうとした時期がありました。でも、いまはいろいろ分解して「頼みやすい」の奥にある「任せやすい」がとても大切と思うようになりました。
そのために、何がいいか。
おすすめは、ずばり
指を組んだ状態の三点倒立の練習
これにつきます。
体位の構造上とてもわかりやすい仕組みになっている。これができるようになるプロセスに、学びがいっぱいあります。今日の話の流れでは「指を組んだ状態の三点倒立」をおすすめします(手のひらをつく三点倒立は肩と耳が近くてもできてしまうので)。
肘の内側の関節と小指の関節で床を捉えているときに丹田(ウディヤーナ・バンダ)が連動すると、高さが出せるようになります。そうすると、肩は耳から自然に離れて適切な位置に整う。なぜか、身体はそうなっている。すてきな中高年を目指しましょ~☆
(できるようになるとわかる話なので、練習しながら感じてみてね!)
おまけ:わりと似たような話