短編「プラクリチ」をきっかけに、幸田露伴ってこういうものを書く人だったんだ…と知り、あまりにもズバリなタイトルのこの短編も読んでみました。
インド版「イワンのばか」のようなお話で、主人公である兄弟の名前がリタとアリタ。ひとつの短編の中にふったつのお話が入ったような構成で境界がファジイな、ちょっと不思議な雰囲気のお話です。
そしてこれはインドのお話なので、イワンのように耕作人であるところは、ゆくゆく托鉢僧になります。インドの話はちょっと油断するとすぐ托鉢するんだからもう! という展開。
幸田露伴はこういうインドの小話ベースの教訓話をたくさん残しているようです。教科書でチラと名前は目にしたかな…という作家の作品に、やっとこの年齢になって手を出せるようになりました。
- 作者: 幸田露伴
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▼これおもしろいです!