真言宗のお寺や墓地で目にするあの呪いっ気のある文字はサンスクリット語の文字が中国で梵字になって縦に並んでいるもの。筆書でおしゃれに仕上げるもんだよまったく。
かねてより中国の人はさぞかし縦書きにこだわりがあるのだろうと思っていたら、書く文字もテキストもいまは日本よりも横書きがデフォルトなんですと。なんと!
デーヴァナガーリー(というインドの文字)に「とめ・跳ね・払い」がむっちり加わった梵字のセクスィさは完全にアート。「とめ・跳ね・払い」を筆で書く気空を体感レベルで気持ちいいと感じるこの感覚は、どこからくるのだろう。インドの文字を学べば学ぶほど、中国文化にも魅せられていくわたし。
- デーヴァナガーリー(文字)=音を表現する連結の豊かさが楽しい
- 梵字=その個々がむっちりグラマラスになっていて視覚的に萌える
こう配置したいの。どうしても縦に並べたいの。横は無理なの。みたいな感覚が当時の中国の人々にあったのだろうか。玄奘三蔵が大量に持ってきたお経を翻訳した時のプロジェクト体制って、どうなってたんだろ。ヨコからタテへの間で起こったことを想像すると、ロマンティックが止まらなくなります。
この字のことです(画像は神奈川県にある「鎖大師」というお寺で撮影したものです)