うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング 永井孝尚 著


大学生向けなのか、マーケティングの必要性をはじめて意識する段階の人向けなのか。「お茶の間向け」なトーン。でもいまは「お茶の間」が減っている。
職場の本棚にあって気分転換に読んでみたのだけど、この本を読みながら自分が日々思うことを照らし合わせてみると、マーケティングも細分化しているとしみじみ感じます。この本の著者のかたが見ているマーケティングとネットを中心に見ているわたしの理解はもちろん母数からして違うのだけど、「お茶の間」も「大多数が好き」も「権威が好き」もこれから減っていくことを思うと、マーケッターというのは関連性とつながり方を読む力が求められる仕事だなと感じます。


事例の中に、はなまるうどんって、そんなことしてたの?! というものがあって、とくに突っ込んでいく感じではなかったのがけど、そこもうちょっと聞きたいの! という内容でした。それは、期限切れの他店のクーポンを使わせるというものだったのだけど、こういう戦略についてリアルな掘り下げをしてしまうと、この本が売れないということになってしまうのだろうか…。
そんなバランスを感じて、新書として売れるマーケティングの本というのは実用書ではなく自己啓発っぽくなるのだなぁ…、という着地の悩ましさがまた興味深いのでした。


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