今月のはじめは新潟県で過ごしていました。
新潟県内で行動していると、なんとなく駅やお店で聞こえてくる会話のなかにご当地フレーズがあって、いろいろ拾う中に、すごいのがありました。
のめしこき
これ、ネイティブならわかるフレーズかと思うのですが、分解すると「のめし」を「こく人」。
「こく」は「屁をこく」とまぁ同じと言えば同じなのですが、「こき」で○○な人の状態や性質を示します。「○○屋さん」(寂しがり屋さん、のんびり屋さん)に似た感じです。
いまの季節にありそうな会話で再現すると
「そーんな薄い上着じゃ、さーみぃろぉ?」
「そーいがらてー。のめしこきらっけ、まだ出してないがらて」
↓
ヤング訳:
「そんな薄いコードじゃ、寒くない?」
「そーなのよね…。めんどくさがり屋だから、まだ厚いコートを出してなくてさっ(テヘッ)」
新潟のなまりは少し「ふざけているのか?」という感じのする音で、その意味の中にもなんとなく愛嬌を含むものがあります。
怠惰になることは「のめしこき」というのですが、これはよくよく分解してみると「面倒くさがり」「怠け者」のように、ストレートに "タマシック" という状態を表現しています。
「のめし(タマス)」+「こき(シック)」⇒タマシック
タマシック=タマスが優勢。純性・激性に対し、鈍性が優勢な状態。にぶくなっている。にぶちん。
新潟でヨガ教室を開催されている方は、チラシのフレーズに腰痛、肩こりなどとあわせて「のめしこきになってきた」と入れると「倦怠感」なんかよりもすごく主体的な上にかわいらしくて、おすすめです。
こく
ってのが、いいよねぇ新潟弁。
こく って!(笑)
わたしはあまり新潟の方言を使えないのですが、まだヒアリングはいける。
そんなことを確認して帰ってきました。