わたしはときどき「ウォッチャーは放っておこう。プレイヤー達よ、さぁゆこう」というメッセージを明確に出す人の言葉の力を借りたくなるときがあります。
行動の背中を押すようなメッセージを出してくれる人はたくさんいるけど、漠然と関係者になりがる人への対応や、他人の時間を奪うことに無自覚な人とのつきあいかたに困ると、助言が欲しくなることがある。
読んでみたらひとつ絶対に読み落としてはいけないところがあって、それは後半に書いてあった、この一行。
世の中には締め切りや納期にルーズな者も多いが、僕は締め切りは絶対に守る。
わたしは「確定」「実行」を守っていくために強めのギアの入れ方を意識するとき、上記のような発言に励まされます。
タイトルも含めて何度も「多動」という言葉が使われているのだけど、小さな約束も果たせないまま次から次へと手や口を動かすのは「情動」だなと、あらためて解釈するようになりました。
「質問力」について語る事項では、インドで哲学の先生に斬られまくったときのことを思い出しました。「その質問は重要じゃない」とズバッと返す先生の近くで学んだ、質問に意味の発生するポイントと同じことが語られていました。
使われている言葉にネットスラングっぽいものがあって、言葉使いや態度を批判したい人にはツッコミどころがたくさんあるのだけど、それでも期限を自分で決めてひとつひとつコトをこなしていく人には有益な考え方もたくさんあります。
一冊を通して毒にも薬にもなることがひたすらべろーんと示されていましたが、コミュニケーションの手段についての言及箇所は、女性の場合は真似するとよけいに工数が増えることもありそう。これは有名人が言っていること、ということを忘れずに読めば、大丈夫。
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