「忙しいと余裕がなくなる」というのはおおむね同意だけど、「そうかな」と思うこともある。
手順や物事のすすめかたの面で信頼している人からの問い合わせは、予定がたくさんある時でも負担にならない。
余裕には2種類あるみたい。
- 細かい意識でディテールを詰める、集中力を発揮できる余裕
- 複数のことを有機的に関連づけてこなす、包容力のある余裕
で、忙しいときに信頼ベースでカバーできることも2種類。
- 不惑の起こる要素に敏感で、意思決定の背景を細かく説明しなくてもいい
- 経験豊富で、リスク対応策のストックが多い
「はじめまして」という状況でも話しているうちにみるみる信頼感がわいてくる人は、経験から対応策と判断がすぐに出てくる。
「あなたの選択なら間違いないでしょう」と盲目的な信頼を寄せられる場合、わたしは関わらないようにしている。これはここ数年の経験で得た知恵。
「お忙しいところ」のようなエクスキューズの多い関係は楽しくない。一緒に余裕をつくっていくことができそうな人の話は、忙しくてもぜひ聞きたくなる。
「忙しい」というのは、そういう体裁にしているってことのほうが多くて、一緒になにかをしたい人となら、無理もしてしまうってなものだ。
「無理をしない」ことよりも「心底、無理をしたい」と思うことを大切にするほうが、時間が早く過ぎて楽しい。まだ若いのだろうか。