うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

爪 V.S. 肉芽対決ふたたび。ドライとウェットの攻防戦


20年以上ぶりにやってしまった爪のケガが、やっと治ってきました。むかしスパイクを履いて踏み込む運動が多かった高校時代に足の親指が巻き詰め状態になり、こわ〜い治療(当時のイメージ)をしたのですが、今回は手の親指です。皮膚科に通っています。
わたしは親指だけ爪が異様に厚く、パッチンと切るタイプの爪切りを使うと爪が二層に割れやすいので、いつも親指はヤスリで削ります。が、ちょっと油断して使っちゃったんですよね…。パッチンを。そしたらサーッと二層に割れて、今回は下の層が薄すぎたのか肉が元気だったのかわかりませんが、肉が出てきちゃった…。



 ガーン (゚□゚;)



あの戦争が、ふたたび。であります。爪 V.S. 肉芽。
足の巻き爪のときは肉の上の皮を育てるのが急務でしたが、今回は爪のほうを早く厚くしたい。肉が下から押しては爪を突き破ろうとするのを、ドゥドゥドゥ… となだめながら爪を養生します。
いまは病院へ行くとけっこうあっさり手術をすすめるんですね。何をするのか聞いたら、爪をはがして中の肉をとってまた貼るんですって。びっくり。
(今日のネタはすごく古いです。先にヤングにはあやまっておくよ。ごめんよ)


うちこ:なんというか、ずいぶん大規模ですね。爪をはがすなんて、痛そう…。(脳内で「積木くずし」というドラマのイメージがわく)

医 師:はい。

うちこ:これ、このままにしておくと、どういう展開になるのでしょう。爪をはがすというのは、ずいぶん穏かじゃないというか…(まだ脳内が昭和)

医 師:そうですね。穏便な手段としては、液体窒素をあてるというのもあります。

うちこ:手術しなくてもいいんですね。そっちがいいですねぇ。

医 師:ではそれで、様子を見ていきますか。(と言いながらスプレーを手に取る)

うちこ:これで?

医 師:これが液体窒素で、これをしゅっとやると、これはマイナス195度あるのですが、低温やけどをさせるような状態になります。

うちこ:・・・

医 師:様子を見ていくのです。これで、おさまっていくこともあります。

うちこ:そうですか。


(しゅー。もうはじまってる)

(いきなり始まった! えーーー)

(心の準備とか、えーーー)


と思いつつ、そうか、手だとスプレーでやるのか。と思いました。
わたしが高校時代に足でやったのは、謎の壺からでっかい棒が出てきて、その先がヒトダマみたいにおどろおどろしい煙を出していて、それを肉にジュッと当てて肉を凍らせるのでした。その痛みたるやとんでもなく、当時の様子はいつのまにか脳内で江戸川乱歩の映画のトーンに書き換えられておます。


そのめっちゃ痛いのを、この先生はわたしが「いいですね」と言ったとたんにすぐやる。仕事が速いね!
ゴキジェット噴射くらいの大きさの缶なので、ちっとも煙だらけの江戸川乱歩感がない。でも痛みは同じ。


うちこ:いま、凍ってるんですか?(しゅー)

医 師:はい。ものすごい低温です(しゅー)

うちこ:あの…、めちゃくちゃ痛いです(しゅー)

医 師:はい。低温やけどの状態なので(しゅー)


(拷問タイム終了)


うちこ:なんかもう隣の指まで感覚がなくなるくらい痛いのですが、これはいふまで続きまふか?(めろめろ)

医 師:明日くらいまでで徐々になくなっていくと思います。


そんなこんなで次は来週と言われたのですが、予定が合わずに翌週に延び、そのころにはもう爪が勝ちはじめ、手術いらんかった! 「デルモベート軟膏0.05%」という透明のクリームを塗っています。「劇」なのに数字が小さいから混乱する。「超本格スパイス・まろやかインドカレー」みたいなお薬。


そんなこんなで「治りは急がない」「なるべく大げさではないやりかたで」「様子を見る」という道を選び、観察の日々を過ごしておりました。もう手の指で床を押せます。
最初の頃は、朝になると花が咲くようにめりめりっと肉が元気になってるのが不思議な感じでした。朝顔か! 食事をしても、肉がめりめりっとふくらみます。体液の変動かな。がんばれ骨! しずまれ肉!
そんなこんなで、ダウンドッグをするたびに爪のありがたみをしみじみ感じる日々です。