この街は古い建物が多かったり、人の多様性がほかの地方都市よりも豊かだったり、なんともいえぬ独特の雰囲気があります。
旅をしているとたまに「なんとなく居心地がいい」という街がありますが、クアンタンは「人」の面で居心地がよい。マレー自体が居心地のよさの平均値が異様に高いので、その原因が気になったのですが、文章化すると「基本的に放置で、話しかけたら必ずレシーブしてくれる。珍しいことをしていても、眉をしかめたりしない。でもなんとなく様子を見てくれている」という感じです。
人によっては、もう少しプッシュされないと不安になる人もいるかもしれませんが、わたしは沈黙の中で深まるコミュニケーションも好きです。
「これ、辛いのかな…」と思ってソースを観察しているわたしを少し離れたところで見ていて、目が合ったらニコッと沈黙があって、わたしがゴジラのポーズ(口から火が出るのジェスチャー)をすると、「そうよ〜。気をつけて」と教えてくれる、というような感じ。
いきなり教えに来ずに、迷っている時間を待ってくれているのが、あとでじわーっと「やさしさ」として沁みてくる。そんな感じでした。
クアンタンは、到着してホテルを探す道すがら、キャッキャしている楽しんごさんのようなオネエさま三人組とすれ違い、
同行者と
いまの人たち、すごく楽しそうだったね!
と感想を確かめ合い、はじめから「なんかいい街だな…」という印象を受けていました。
翌日もまた別の道でオネエさまとすれ違いました。マレーのほかの地方都市と較べても、格段にオープン。
そんなクアンタンは、廃墟っぽい景色がたまらない。
イトーヨーカドーのようなスーパーの裏口。
買って帰って食べたりもしました。
ミカンふたつと甘ウリ。これで5.5リンギット(157円)。甘ウリは甘くないメロン。
ホテルの近くにはヒンドゥー寺院もあります。
SRI SITHI VINAYAGAR TEMPLE
この日は近所のほか、クアンタン川のほうも散策し、おいしいハラール・レストランとモスクへ行きました。