今日は久しぶりに銀座へ。稽古の前に、お散歩してから行きました。
建設中の朝日新聞社のビルに、今週の月曜日から夏目漱石の肖像・新聞連載当時の挿絵と題字がプリントされておるの〜
「漱石、銀座に再び 建設中の朝日ビルに肖像や挿絵」というニュースを見て、今日の銀座への足取りはいつもの10倍くらいの高揚感。
並木通りと銀座ソニー通りの間のブロックにあります。GAPの向かいにあるマツモトキヨシの横の道を入っていきます。【東京都中央区銀座6丁目6−7 朝日ビルディング】
(うちこのヨガにおいでくださっている人には、「ユニクロの三本裏の道」といえばわかりやすいかな)
これは、銀座ソニー通り沿い。
名取春仙画伯の挿絵版画作品がプリントされているのですが、
挿絵以上にすばらしいのが、これら。
「こころ」は、問題の起こる下宿をモチーフにしているのかな。おしゃれ!
ちょっと血が流れているふうにも感じるのは、気のせいかな。
「それから」はちょっとわからなかったのだけど、左右に対照するなにかに意味があるのかな。
男と男か、男と女か、かな。(なにか気がついた人がいたら、教えてください)
「三四郎」の挿絵は、作品の中に出てくるビジュアルイメージから絶対に外れない範囲で(イメージを付加しない範囲で)描かれていて
これ、いいなぁ。
以下のシーンの挿絵でしょう。
(与次郎のセリフから始まる、三四郎とのボーイズ・トーク場面)
「この空を見ると、そういう考えになる。――君、女にほれたことがあるか」
三四郎は即答ができなかった。
「女は恐ろしいものだよ」と与次郎が言った。
「恐ろしいものだ、ぼくも知っている」と三四郎も言った。すると与次郎が大きな声で笑いだした。静かな夜の中でたいへん高く聞こえる。
「知りもしないくせに。知りもしないくせに」
三四郎は憮然としていた。
「三四郎」は小説の冒頭でいきなり大胆な女性にモーションをかけられたのに、なにもできなかった。というところからはじまる。
三四郎はものすごく長身という設定で、
そして、わたしのいちばん好きな、
すべての小説の中でいちばん好きなメンズ
すでに興奮は最高潮。落ち着かねば。
「明暗」の挿絵のある、銀座ソニー通りへ移動しました。
ううーん、これはちょっと頬の肉付きが設定よりも健康的すぎるのでは?
と思ったけど、「結婚した別の男性に守られている幸福」かなと思うと、また味わいも出てくる。
名取春仙画伯のファンになってしまった。甲府の美術館も行きたいなぁ。