「街角のクリエイティブ」というサイトをご存知ですか?
雨後の筍のようにキュレーションメディアが乱立するなか、ちょっとおもしろい記事があるサイトです。
そこにある「用語」であそぶ記事がすごくおもしろい。
JK用語なんて半分しかわからないけど、爆笑してしまう。
用語だけでなく、身体コミュニケーション慣習の域まで置き換えているのがすごい。アーサナの稽古もそうですが、模倣から再現性を高めていくのはすごくいい修練です。
そんなわけで、今日はこのテキストを教材・先生代わりに、「用語」を当てはめる言語の練習です。ジャンルはもちろんヨガ。アイデアが引用というかパクりなので、せめて画像くらいは自分の画像にしておきました。
がんばるじょー。
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがシャーンティに暮らしていました。
ある日、おじいさんがクシャ草を売りに出かけた帰り、罠にかかったバカを助けました。
家に帰り、おじいさんはおばあさんに、あるバカを助けた自叙伝を語りました。
その晩、食後にふたりでチャイを飲んでいると、玄関でチリーンとティンシャの鳴る音がしました。
戸を開けると、若いヨーギニーがサマスティティヒをしています。
「ここはアーシュラムですか?」
ここはただの家だけど…、と思いつつ、シャンティなおじいさんとおばあさんは、ここがアーシュラムであるというモーハーにつきあうことにし、ニドラーのためにハタ織り部屋を提供しました。
翌朝、おじいさんがスーリヤ・ナマスカーラを終えると、部屋から出てきたヨーギニーが何枚ものヨガラグをおじいさんに渡してこう言いました。
「このヨガラグを織ることが、わたしのカルマ・ヨーガです」
おじいさんはヨガラグのことをよく知りませんでしたが、いつものように売りに出してみると、これまで伝統どおりにクシャ草を敷いて修行をしていたヨギたちの間でたちまち大人気になりました。
ヨガラグがバカ売れしたことにより、ヨーギニーはさらにヨガラグを織り続けることになりました。
そしてある日、新作を待ちきれなくなったおじいさんがヨーギニーと交わした約束を破って部屋を覗くと
「わたしの行動を覗き見するのはヤマだと言ったのに……。パタンジャリの教えに背くことはできません」
そう言ってヨーギニーは突然バカ・アーサナをしたかと思うとジャンプ・バックを経て律儀にハーフ・ヴィンヤサをし、華麗に飛び立って行きました。
「"ヨガラグを織ることがわたしのカルマ・ヨーガだ" って、言ってたのに……」
いろいろ腑に落ちないおじいさんでしたが、「こうやって条件つきの二元論を展開しているうちは、サマーディへの道は遠い」と思いなおし、自分で刈ったクシャ草を敷いて、結跏趺坐でディヤーナに入るのでした。
おしまい。ハリオーム。
(「かぐや姫」も書きました)