うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

百円の恋(映画)


ラジオで「話がロッキーだってわかってるんだけど、おすすめ」と聞いて気になり観てきました。
痛い、せつない、苦しい。でも帰りはワクワクする。主演女優さんのデニーロっぷりがすごすぎて、「わたしも肉体改造するー!」って言いながら帰りの映画館の階段を上がっていたら、一緒にいたヨガ友に「そっちか!」と言われた。たしかにこの映画は「生活変える! 人生変える!」という方向に背中を押してくれる映画と言うほうが紹介としては正しいのかも。
とにかく主人公が「変わる前」の生活がせつない。いまでいうと、これも痛いというみたい。でも、あるよなぁ。と思う。相手の中年男性(といっても37歳設定だったかな)も、つらい。このほか、mixiを活用しまくっている44歳の男性が出てくるのだけど、「いるよなぁ……」という設定が巧妙。とにかく「モテなさそうな女」に引き寄せられて行動を起こす男性のメンタリティが、きつい。この点がもっともリアルでありがちではないかと、受付嬢の仕事をしている友人が言い放ったのが、わたしにはさらにリアルだった。


とにかく描き方切り取り方がナマナマしくてなんぼ、という感じの映像なのだけど、それでもシンプルに「わたしもがんばるー!」ってなる。オチは月並みでも、その過程の「ホップ、ステップ」で視覚的に肉体が語るコントラストがすごい。
自身の心も体も「やさぐれている成分がゼロではない」という自覚が1ミリでもあれば刺さるし、そうでない人にも火をつけてくれる映画です。決してファッショナブルではない救済が、ここにあります。


▼予告は見ないほうが楽しめると思うので、eiga.comにリンクしておきます
百円の恋


追記:後日この映画の曲が入っているクリープハイプのCD買ったらすごくいい! ⇒ noteのほうに書きました