うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ココロyoga 行雲流水、人生を変える言葉の贈り物 ケン・ハラクマ 著 


ヨガの知人が「うちこちゃん、アシュタンガ・ヨガってやったことある? わたし、このあいだケン・ハラクマさんのワークショップに行ったんだけどね、以後感想ずらずらずらずらずらーーー☆☆☆」という感じで、とても刺激を受けた模様。その勢いで本を貸してくれました。
この本は雑誌「ヨガジャーナル」に掲載された内容をまとめた本で、『ヨガをしていると「こうしなきゃ」「こうあるべき」と思いがちだけど、それもまた自分を苦しめるよ』というようなことがたくさん書かれていました。なかでも特に、「人との関係は一律ではない(そりゃ深さには差がある、という文脈)」「さまざまな指導者が提供するヨガを自分が主体となって選び取りましょう」というのがよい。


いいなぁと思った表現を一つ選ぶと、これ。

実はこの世の中には同じものは一切ないんです。ですから、物に対して "同じがいい" という価値観を持つと、非常にストレスフルな生き方になります。(146ページより)

「これであっていますか?」「ほかのかたはどうされていますか?」という質問は、あってもなくてもいいのだよ、ということ。



わたしの視点で、この本はわりと長くヨガをやっている人が「ヨガを始めるまえのわたしのほうが、人生楽しんでいたかも」と気づいちゃったことがあるなら、おすすめ。そういうことって、ありませんか? わたしはヨガを始めてからこういう思いを何度も抱きつづけたまま、もう10年近くになります。カルマ・ヨーガ的社畜ヨギな日も多々あったしね(笑)。
たしかにヨガは気持ちいいけど、隣で机を並べて仕事をし、風邪をひいたら助けてくれる仲間のおかげでこんな生活ができている。ヨガは孤独耐性を強くしてくれるものだと思っているけど、「孤独=線を引く」ではないのよねぃ。
ヨガをしていなくても、ただでさえ人は区別したり差別したりして優越感を持ちたい生き物。ヨガをその武器として使っている自分にハッとしたことのある人におすすめの本です。