うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

三点倒立は体のなかの風とバランスする

アーサナとその人の考えや傾向について「どこを見てそういうことがわかるの?」とたまに言われるので、いっこわかりやすい話を書きます。
以前三点倒立を数学的な視点で書きましたが、今日はその奥のこと。


図で書けばあっさりなんですけどね。


三点倒立までの道のりを思うとき、ここに気づけはそんなに時間はかかりません。
必要な筋肉の準備は格段に少ないポーズなので、このロジックを感覚で理解する。


「バランスを揺るがす風は、身体の中から吹いているんですぜ、旦那」
ちうことなのです。そもそもだいたい室内でやってんじゃんかー、という話です。外でやっても変わりませんが、ここを落ち着いて理解すると、ほとんどの人が下に書いた横広の二等辺三角形のような状態から抜け出せます。
わたしが指摘することの50%はここじゃねーかってくらいです。かなりの人が、「せっかく最初に正三角形を作って準備したのに〜」と言っても「せっかく」の意味がわからない。頭ではわかっても体での理解まで届かない。体で理解するのって、けっこうむずかしいんですよ。



「たくさん見えたら安心」
(という思考の癖の指令で、視界が広い状況を作るべく、肘を開き、正三角形がくずれる)


これは完全にマインドが優勢過ぎる状況なのだけど、大人になればなるほど、こうなります。
なので、ヤングやキッズは今日からでも三点倒立の練習をはじめて欲しいんです。
これからさらに増えていくかいかないかが未来の日本を左右しそうだなと思っている「上下型」(野口晴哉先生、亀井進先生の身体分類の番号)の傾向というのがありましてね、これはあくまで傾向であって、特定フラグではないのですが


「たくさん見えたから安心」
「たくさん知ったから安心」
「情報が揃えば揃うほど安心」
「必要なものが揃わないと動けない」
「自分が恥ずかしい思いをしないことが保証されるなら、やってみようかな」(タマス増量)
「うまくいかなかったのは、必要な情報を事前に準備できていなかったからだ!」(ラジャス増量)


最後の思考は、大量のタマスのなかに、キレのあるラジャスがある。4番目までの思考は世のサービス業の肝になる要素だから、ここまでは物質社会では当たり前なんです。問題は、その後のふたつ。ここまでいっちゃうと、まったく世の中がクリエイティブじゃなくなる。



外のものを集めて有効なことは、日常生活の中でたくさんあります。それがうまくできないと「情報弱者」といわれちゃうなんて、ほんと疲れますよね。なので、そうなるのはすごく「わかる」んです。


わかるからこそ、すべての人に三点倒立をすすめたい。心も体も同時に自分に向き合う方法として、これ以上のものはないんじゃないかと思っているくらいです。



Don't think, feeeeeeeeeel. です。
学ぶのは、attitude。外に対しての attitude ではなく、自分に対しての attitude。
そして身につけるのは、force です。カンフーや宇宙の映画の世界だけのことではありません。
オッサンを封印してもう少し女性的な書き方をすると、「平らな床と少しのスペースがあればできちゃうセルフ・セラピーとしておすすめなんですよね、三点倒立は。うふふ」って感じでしょうか。


しばらくヨガをサボっていたみなさん、今すぐやりたくなったでしょう。ぐふふ。
もうできるよって人は、目を閉じて練習を深めましょう。



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