うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

6つの大切(ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 1章の16)

先日「インドとまじわる」という本の紹介で、イスラームの「四つの大切」を紹介しましたが、それと似ていてわたしの好きな教えがヨーガの中にもあります。
いま移動先にいて手元に佐保田先生の訳本がないのですが、たしか佐保田先生の本では、「続・ヨーガ根本教典」のほうにハタ・ヨーガ・プラディーピカーが収められていたかと思います。
今日は手元にある英文の豆本からの引用です。



<第一章、16>
The following six bring speedy success : Courage, daring, perseverance, discriminative knowledge, faith, aloofness from company.

度胸、大胆さ、忍耐、差を見分ける知識、信念。これに続いて最後にあるのが、いわゆる「団地のオバちゃん的なつきあいから遠ざかること」(昭和的うちこ訳)。



このひとつ前の句にも、ヨーガを妨げるものとして「おしゃべり」があげられています。

<第一章、15>
Yoga is destroyed by the following six causes : Over-eating, exertion, talkativeness, adhering to rules, i.e., cold bath in the morning, eating at night, or eating fruits only, company of men, and unsteadiness.


Hatha Yoga Pradipika(Hatha Pradeepika)は1360年〜1650年(A.D.)に編纂されたものとされているので、「さすが、新しくできたものは痒い所に手が届いてるよね」という感じなのですが、日本は「口は災いのもと」という言葉がありつつも、「和」を重んじる風潮から「なし崩し的に連れ合うこと」への戒めについてはあまり語られません。



でも、日々の友人の愚痴や相談の中身は、これが理由であるものがけっこうある。愚痴の段階ならいいのだけど、相談のレベルになると、その人の「嫌われたくないというエゴ」の問題になります。これは、少しコンプリート願望のようなものが混じっている。
実際に会っていない次元のこと(Facebookでどうこう、とか)になると、不浄感みたいなことになってきて、これはまぁ、わからなくもないのだが、心はつながっていない関係を可視化するかしないかの違いでしかない。



「好きな人に囲まれなさい」
これはわたしのヨガ師匠の言葉で、大好きな教え。
嫌いな人を遠ざけると思うから罪悪感がわくのであって、同じ時間の使い方でも、好きな人に囲まれるように心がけている。
ということで、いいんですよ。
仕事のときは我慢も対価なので話は別として、そこを離れた時間のなかでは、この心がけでいかないと大変よぉ。