野口法蔵さん監修の本です。
ホーミタクヤセンはインディアン・ラコタ族が治療に用いる言葉で、マリリン・ ヤングバードさんの英語を訳して出版されています。
前半はヨーガ・二ドラのよう。
病院へいくことはない状態でも、心身に疲れを感じたとき、ぐっと沁みます。泣いてしまうかも。
野口氏いわく、その涙は「心の汗」で、それが自分を癒してくれるものなのだそうです。
この本でほぐされるのは、心の毛穴を詰まらせるような、きゅうくつな気持ち。
詩集のような一冊なので、ほんの一部だけ。
ずっと長く続く言葉なので、どこで区切るかによって少しニュアンスが変わってくる。
体の中に闇をみつけたら
その部分に
あなたがどれほど
あなたのことを
愛しているかを
教えてあげましょう
もしそこに
怖れの感情や痛みがあったら
それをそのまま
しっかりつかんで
抱きしめてあげてください
そして
一緒に泣いてあげてください
これまでずっと注意を
むけてあげなかったことを
謝りましょう
そして
これからは大事に
いたわることを
約束してあげてください
あなたの中に
あなたを癒す力があるのです
「ご自愛ください」というフレーズは軽い挨拶のようによくきくけれど、身に沁みて使うことはなかった。
この詩を読んだら、この言葉の意味がずいぶん違うものに感じられてきた。
最後にちょっと、付録がついていた。(「よろず医療会」発行版のみかも。七つ森書館版はわからない)
またバカボンです。
(付録 バカボンのパパの言葉 / 野口法蔵 一部抜粋)
わたしはリタイヤしたのだ
すべての心配から リタイヤしたのだ
だからわたしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ
これでいいのだ
やっぱり これでいいのだ
バカボンのパパの言葉を中心に読みたい人は「これでいいのだ」をおすすめします。
(わたしの手元にある上の写真の装丁は「よろず医療会」発行のものなので、最近出版された以下の七つ森書館版のとはデザインも違います)