加茂にある十二神社へ行ってきました。
下越の雲蝶スポットを紹介するサイトを見つけたので、燕や新潟のかたは参考にしてみてください。
村の中にさりげなくたたずむこの神社は1200年代創建といわれているそうで、実際に行くと横溝正史の映画の映像の世界に迷い込んだような感じになる。
入り口が、雰囲気あるんですなかなか。
こういうのに慣れていないとうわっと来ちゃうかもしれないけれど、新潟県はこういう神社が多い。
(神社の数日本一なんですって)
鳥居の根元は虫食いがかなりすすんでいて、大きな地震がきたら耐えられるかな、という状況だった。
薄気味悪い映画の撮影にぴったりの雰囲気ですが、なんのなんの。
わたしがこれまでに見た石川雲蝶作品のなかで、ここのうしろに建てられているサヤ堂内の作品がポップ度ナンバーワン。
裏手にまわります。
事前に問い合わせて開けてもらえば中までみえるのだけど、
わたしが多くの人に知らせたくなる雲蝶の魅力は、この表情。
都会から新潟へやってきて、こんな構図の、こんな精巧な、こんな表情のものをエネルギッシュに彫りまくった石川雲蝶。エピソードはあまり残されていないのだけど、博打が大好きで、「負けたら彫ってやる」といって彫っちゃうのがいちいちこのレベル。勝負魂の反転先だったのでしょうか。
焼けてしまったものも多いのだけど、新潟県内のあちこちにこういう作品がある。これで生涯の仕事のほんの一部だというのだから、驚きだ。
振り向けばなにげない神社なのだけど、奥はものすごいことになっていた。
どきどきするような神社体験を、ぜひ。
★参考:にいがた観光ナビ
▼このほかの写真や記録のインデックス
●新潟県で石川雲蝶の彫刻作品をめぐる