うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

バンダ症候群に気づいた人体力学ワークショップ

人体力学ワークショップ
井本整体のこの本セミナーに参加してきました。
22ページの「弱った呼吸器をゆるめる体操」と92ページの「背骨の弱った部分に活力を与える体操」を、指導を受けながらやってみました。
前者の「胸郭と腕の連携」はヨガの動きの中でも意識できるのだけど、後者はヨガによってゆるまない癖をつけてしまったことに気づくものでした。「では、実際に動いてみましょうか」となったとたんに、無意識にちょっとバンダしちゃってるんです。


これを指導者さんにみてもらうと、「骨盤が落ちている」ということになる。
立位なのにお尻の画鋲を真っ直ぐ刺そうとする骨盤の傾斜をつくってしまっている。(参考:画鋲の意味
指摘をもらった瞬間「あああ、自然な角度を失ってしまっているんだ」と思い、同時に「胸郭は胸郭で、呼吸できてる」と、まったくもって全体感のない、上半身と下半身を分けた意識のしかたであったことに気づきました。
「全部が背骨で繋がっていて、身体はこうなっていて」というのは、理屈ではわかっているんです。でも、全体感がない。


指導者の方もすっかりわかっていらっしゃって
「わたし、ヨガで肋骨閉じるとかおなかの奥を締めるとか、そういうひとつひとつのことが刷り込まれて癖になっちゃってまして」
「はい。それは、日常では必要以上に腰を落としていることになります」
「デスヨネ」
と、そんな話をしました。


「腰を落とす仙骨角度」が癖になってしまっているわたしの場合は、腰の傾斜をいったん強めにつけて、戻して、また傾斜して、と何度か動かしてから動作する。身体をゆるめられる段階に持ち込むステージング作業。
このワークショップはグループワークだったのですが、同じグループに「(わたしよりも)腰のアーチはあるが、骨盤が落ちている」という状態の女性がいて、彼女の動きを見るのもまた勉強になりました。わたしの場合は「胸郭も骨盤も若干閉じる心がけが入ってしまっていて、ゆるまない」という状態なのだけど、彼女の場合はまた違う。わたしよりもちょっとかかとの外側に体重が乗るのだろう。


腰の傾斜(落とす癖)は、まえに均整法の見かたでも指摘をもらったので少し気をつけてみてはいたのだけど、この「バンダ症候群」は根深いみたい。わかりやすくいうと、三点倒立時の身体の立て方を立位のときにもやってしまっている。
不自然な日常動作と呼吸で全体感のない身体にならないように、疲れたときは少しだらしなくしてでも、自然な腰のカーブに身を任せてみようと思うのでした。

このワークショップは、しばらく毎月開催みたい。場所は東京です)