今の季節は都会の公園でもいつものとはちょっと違う草花が咲いている。
野山を歩くと楽しい草花に出会うのだけど、とりわけ人っぽいものに目を奪われる。
いろいろな角度から、舐めるように見てしまう。
これは、烏柄杓(カラスビシャク)というのだそうで、カラスっぽいってことらしいのだけど、わたしには鶏っぽく見えた。
下から見たらしましまがシャープに見えるうえに、のどのようなものが見えて、コブラに見えてきた。
上から見るとかわいくて、まったく違ったキャラクターに見えてくる。
めちゃくちゃ小さくて繊細な花を見つけた。
その名も、「稚児百合」(ちごゆり)。
空海さんのかわゆい稚児像を想起した。
よいネーミングだ。
もう少しすると蚊が出てくるから、あんまりゆっくり見ていられなかったりする。
5月がもっと長ければいいのに。