うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

内田樹(うちだたつる・TATSURU UCHIDA)

本棚 内田樹
わたしの身近な人にはこの人の本を読んでいるという男性がいなくて、女性ばかり。
武術(合気道)が背景にあるので、ヨギのみなさんは文章の中で使われる表現に共感するものが多いと思う。いっぽうで、この「頭の中にあるものが少し補正されてどんどん出てくるスピード感」に乗り切れないと、読みにくい本だと思う人も多そう。女性のほうが文章に対して波乗り上手なところがあるのかもしれませんね。


個人的には、書きながらどこかの方面からの「突き」が想定できてしまって、「こう書くと必ずこういう人が出てきますが」といちいち書いちゃう感じがイマドキな気分で、「そういいたくなる気持ち、わかるぅ」と思います。自著の内容をもうテキストとして世に出たものは、どうぞ。と縛らず解放するスタンスもそうですが、「防ぎようのないことに抗わないけど、考え方としてことわることはことわっておきたい」というのは、いまのメディアの(物理的な)テキスト拡散に対する素直な向き合い方に見えます。
現代を代表する思想家のなかでは、ネットの使い方も含めて格段に「いま」な感じがする人。



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