横浜美術館へ松井冬子展を観に行ったら、「タゴール生誕150周年/タゴールと三溪ゆかりの日本画家たち」という展示が同時開催されていて、入り口には平櫛田中作「岡倉天心胸像」がドーンと鎮座。ううむ。何度見ても寺門ジモン似。
松井冬子展をしっかり堪能した後だったので、「今日はもうおなかいっぱいなんだけどなぁ」と思いつつ、いちおう足を踏み入れます。そうりゃそうです。インドと日本が(岡倉天心とヴィヴェたんが)アツく交流したあの時代の芸術が、もれなくついてきちゃうんですもの。
ここでまた心惹かれるひとつの絵に出会いました。
日蓮の時代を描いた
「辻説法」 下村観山(1892年・作)
とってもユーモラスでありながら、「当時の日蓮宗はこういうふうに認識されていたんだと思うよ!(描かれたのは明治時代なので)」、という「解釈」がすごくよく伝わってくるんです。
当然リアルに見ていないのだけど、見たかのように感じる力。
とてもうきうき、わくわくする一枚でした。
横浜美術館は、いま行ったほうがいいよ。