うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

不随意筋化する「お姫様筋」のはなし

このあいだ同僚のリカちゃんと話をしている間に、また中のオッサンが出てきてしまったのですが、リカちゃんたら「わーい、来た来た! わたし、うちこちゃんの中のオッサンが出てくると興奮しちゃう☆」って。
大丈夫かコイツ・・・ というか大丈夫か俺、という状態なわけなのですが、なんの話をしていたかというと、また「根拠なくお姫様扱いをされることを前提としている女子」の話でした。


会話調に復元します。


リカ:そういう場面は、いっぱいあるよね・・・。オッサン出てきちゃうね。(ちょっと期待している風)
うちこ:さすがに、身近なお友達の前以外では、出せないんだな(笑)。うちこはね、そんなときは、身体観察をするよ。彼女たちは、媚びるしぐさや表情に使う筋肉を、無意識レベルで使うんだ。
リカ:おもしろい! 根本的に、マニュアル化されているのか。
うちこ:マニュアルというよりもね、普通は意識的に動かす随意筋を、もはや不随意筋のように扱うんだ。古い言葉でいうと「ブリッコ筋」みたいなことだね。あれはあれで、すごいと思うよ。



身体は、内臓の不調をかばって歪んだりする。必要だとか心地よい(ことをもたらす)という自然な要求命令で動く。
それと同じ考え方で、うちこがこのお姫様筋の使い方を分解すると、以下のようなことだ。そしてうちこはヨギだから、どうせやるならこうしといたほうがいいよ、というのも加えておくことにしよう。


■上目づかい(眉間ドリシュティに近い。惜しい!)に使う筋肉
 ⇒そのあとにウサギのポーズばりに鼻先、いや歯の裏を見るくらいのカウンター・ドリシュティもやったほうがいいです。


■少し肩幅を狭めるように使う筋肉
 ⇒内側に巻き肩にならないように。耳と肩を離し、「狭く」に注力して前面も背面も均等に。前面は簡単です。難しいのは背面です。首を長くしながらやさしく肩甲骨を寄せていただきたい。


■上体をねじるときに使う筋肉と背骨
 ⇒用が済んだら必ず反対もやってください。無意識レベルでやれちゃうほうはかなり癖がつよいはずなので、反対側は用事の際にねじった時間の1.5倍くらいながくやりましょう。


■口角を上げるのに使う筋肉
 ⇒これはそのあとにどうこうというよりも、上げつつも横にも少しひっぱる癖をつけたほうがいいのですが、上目づかいと同時にやるにはかなりの修練が必要です。ベクトルの相性がよくないからです。でも、これができるとかなり上品になります。(修正法1)
もしくは、用が済んだらコブラのポーズをやっていただきたいところですが、それはちょっと要求しすぎとわたしも思います。(修正法2)

修正法1は、松雪泰子さんがダントツお手本です。
修正法2は、鈴木保奈美さん。瞬間的にコブラを入れるのが上手い。彼女は修正法1の手本も兼ねます。



同じようなことを、男性のしぐさにも見ることができます。男性の場合は、女性のようにどんどん無意識で使えるようになっていく進化型とは考え方が逆になります。
隠し切れずに出てしまう「劣等感の裏返し筋」「覇権欲筋」といったところでしょうか。外のうちこちゃんが「この人は素敵」と言う基準は、だいたいこの要素の観察を含んでいます。「こいつ、いい奴だから好き」という場合は、それをもってしても好きになれる友達、ということになります。「いまこういう心理から、こういう動きが出ちゃったよ」と本人にいえちゃう仲です。


基本的にそれも含めて見て、嫌いな人というのはほとんどいません。逆に見えてしまうからこそ、みんな愛せます。