うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

瀬戸内寂聴講演会 へ行ってきました

瀬戸内寂聴講演会 へ行ってきました
ヨガ友が、「周りに声をかけてだれもいなくても、うちこがいると思って・・・」と勝手に2枚チケットを取っていたものが、結局やっぱりわたしのところへ(笑)。
彼女は瀬戸内さんの小説の"色恋モノ"をけっこう持っていて、たまに貸してくれます。わたしの所持品は仏モノばっかりなので、「読む?」とお返ししても、「うーん、いいやそれは」とリアクションされます(笑)。でも、ライブは一緒に楽しめる。
会場は日比谷公会堂。講演チケット(4,000円)のうちの一部は寄付に回され、会場で書籍「寂聴と磨く『源氏力』」が配られました。1時間の講演と30分の質疑応答という流れでしたが、なんといいますか、めちゃくちゃ笑った!


登場するなり、「ちょっと、会場のほうの明かりをもっと明るくして。寝てるか聴いてるかわからないから!」で、大爆笑。そっちを暗くしないと、壇上がよく見えないということなんでしょうけれども、そんなのどうでもいいと。
「まーそれにしてもここ(日比谷公会堂)は、ボロっちいですねぇ」という会場への(カワイイ)悪態で場が一気にあたたまりました。「4年後に内装がよくなるらしいんですけど、今回は東京都がそれにあたってくれるらしいです。慎太郎さんね。できあがるころまで生きてるかしら。うふふ」と。
ほかにも、おもしろいことばっかり。紫式部源氏物語を書いた時代の話の流れのなかでは「まあ要するに器量が悪かったのね!」と、その性格を「ブサイクであった」という前提で突き進む。でもこの時代の話はとっても面白かった。
話の途中の説明も、「まぁ、いまで言うところの、コクったのね」と、とにかく若い。ケータイ小説をこっそりリリースしていたくらいだものなぁ。


最高に印象に残ったのは、質疑応答。この感じは、なんとも書きにくい。いくつかあった中で総合して感じたのは、依存型の人に対してはその人が望むような回答をされていなかったけれど、見捨ててはいけない人や明るい方向を見ようと人に対しては、それなりの回答が、しかも笑いを織り交ぜながらされていたこと。人が寄ってきてしまって大変な人の技術なんでしょうか。


帰りに「なんか、まっさん(さだまさしさん)のコンサートと似た種類の面白さだ!」と友人に言ったら「そんな感想が返ってくるとは思わなかったけど、言いたいことは、よくわかるよ(笑)」と。(同じ友人と一緒にまっさんのコンサートに行ったことがありまして)

瀬戸内寂聴さんの本への感想ログは「本棚」に置いてあります。