うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

まぶた 小川洋子 著

仕事仲間が、さくっと飲んで帰りましょうかね、という日に「これ今日読み終わったよ」とカバンに入っていたものを貸してくれたので、息抜きに読みました。小説はほとんど読まないので、仲間がチョイスしたものをなにげに借りるのが気楽でいい。「博士の愛した数式」の作者さんの小説。
この仕事仲間とは、これまでに江戸川乱歩の話だけで、累積何日分話しただろうか。これはいいよ、とおすすめし合うものは、だいたい「少し狂っている」感じのものばかり。この小説も、ちょっと残酷で、ちょっと切ない短編集でした。

「まぶた」「中国野菜」「バックストローク」の三篇が、印象に残る不気味さ。
この表紙の絵は、15歳の少女と中年男の不思議な逢瀬から始まる「まぶた」を読んでから見ると、なんだか変な感じがしてきます。

わたしはおばちゃんの行動とかに感じる妙な人懐っこさとか、売る気のあまり強く感じられないセールスとか、どこに向かっているのかわからないトレーニングへの執着とか、そういう場面に出くわして、「不気味」と思うことがあります。
この小説も、そんな感じ。こういうのは、頭がなんだか癒されるんだよなぁ。

まぶた (新潮文庫)
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小川 洋子
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.0
3 生と死をつなぐインターフェースとしての身体
4 ぬるあたたかいのがお好き。です。
4 初めてにしてはどうなの
4 生と死、現実と非現実を隔てる「まぶた」
5 これぞ小川洋子!