うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

優婆尊(新潟県阿賀野市) 

瓢湖という白鳥の有名なターミナル観光地周辺にやたら神社と寺が多いので、「どこか、いい感じのところがあったら寄ろう」とドライブ。「熊でまっせ」の注意看板があるようなところです(笑)。
地図上で、「婆」という名前のついた「優婆尊」というのがなんとなく気になり、「なんか、ババァって漢字使ってるところがあるよ」なんて母と雑談していたので、横を通ったときに、「あ!さっきの、ババァのところ」ということで車を停めました。

入り口の解説を読んだとき、なんだかすでにハメられた感が(笑)
 聖武天皇の御代(あら。てことは、空海さん時代じゃない)、天平五年鶏の年、僧行基(菩薩)が越後に巡回の折…
と。

行基さんといえば、空海さんの歴史にもれなくついてくるくらいの、あのおかた。四国な香りが充満であります。
本当に行基さんがここまで来たのか、まーでも空海さんにもあるような、別の人物かもしれない話もあるからなぁ、と思いつつ、「でも、こんなに思いがけず行基さんゆかりの地に来れちゃって、ラッキー!!!」と、ひとり興奮しておりました。
母にはこの時点で「キャー」とか言ったら、「ずいぶん疲れているのね」と心配をかけてしまいそうだったので、この時点ではしれっとしていたんです。



普通にお参りしてね。

ちょっと周りを歩いてみたら、奥へ行く道を見つけまして・・・


あれ? 空海さん???


やはり。行基さんの修行像というのは見たことがないので、空海さんですよね・・・。


と思って横を見たら、もしやこれは・・・


やはり。西国お遍路縮小版のアレです。今年の5月にうっかり迷い込んだときと同じです。


ぐるーっと歩くわけです。



一番、二番、とあるわけですね。前掛けのバリエーションが2つあって、後者が柄バージョン。カワユス!


かーちゃん、これはね、プチお遍路なのね。四国までお遍路にいけない代わりに、こうゆう形で行うもので、お砂踏みといって、砂を踏むバージョンもあるの。そんでもって、行基さんてのは、空海さん同様に四国の人で、入り口に「行基菩薩が…」ってあったでしょ、うんぬんかんぬん…、軽く説明したら、そのガイドは喜ばれました。「ずいぶん詳しいのねぇ」と。ずいぶんてこたぁないのですが。
かーちゃんは、「ものすごい霊気を感じるんだけど…。ちょっとだけ、触らせていただきます」と言いながら、モリモリとしたたくましい木の幹に触れていました。

とまあそんなわけで、ひょんなことから思わずプチお遍路とあいなりました。
このエリアはこんな感じで

狭い領域に神社や寺がいっぱい。

この近くの華報寺(けほうじ)も、今は曹洞宗の寺ですが、行基が開山した当時は真言宗の寺だったとのこと。地図上で不思議とここも気になったので、どっちにしても行基さんゆかりの地を訪れることになったのでしょう。