これも近所に住むお友達の本棚から借りてきたもの。
とっても気楽に読める本なのですが、身体へのアプローチの仕方として、前半は「これほぼヨガじゃん!」という内容。
困ったことを克服するための「気」のエクササイズがたくさん載っています。著者の語り口がとってもカジュアル。
今回も、いくつかピックアップして紹介します。
<42ページ 即効で症状を軽減するコツ より>
フジツボが壺状であるかどうかは詳しく知らないが、タコツボ、シオツボなど、ツボと名のつくものは、たいていは口のつぼまったまるい形をしたものを言う。
そして──東洋医学や民間療法でいわれる、いわゆるツボも、横から見ると「壺」の形をしているという説がある。真意のほどはさだかではないが、この話はおもしろい。
だから指圧の名人は、ここがツボですね、ほら指がツボッと入る、みたいなことを言うのであろう。もしかしたら、このツボは解剖学的なことをいうのではなく、名人の経験からくる感覚的なイメージなのかもしれない。
飲み屋の雑談に使えそうな、ちょっと面白い話。
<52ページ ストレスをバネにするコツ より>
だいたい、「プラス思考」ってのは、まず自分の欠点や、ダメな部分をきちんと理解した上で、「じゃ、どうしたらいいか」って考えることじゃないの?
でも、たいてい私の知っている「プラス思考信者」は、やることやらないで、というか何もできないからしょうがないんだけど、ただダメなだけの自分を、いつのまにか「悲劇の主人公」にまつりあげて、過酷な運命を背負いながらも、それでも「生きてく私!」って感じで、本当にイヤな感じ。(中略)オイ! 聞いてんのか! お前、またプラス思考でゴマカしてやんな。ちょっと来い!
後半の勢いが、まるで町田康。気持ちよいです。
<62ページ ストレスに動じないコツ のレッスン手順より>
耳たぶに意識を集中し、眉間がゆるみだしたら…
これも、なるほど、こうゆう言い方もあるなと。いつも、頭の中に力が入ってしまう人に「眉毛と眉毛を離して」と言うのですが、「耳たぶに意識を集中して」と言ったほうがわかりやすいかもしれないなぁ。
こうゆう息抜き本も、たまにはよいものです。ヨガを始めるにはちょっと腰が重い、という人は、この本の前半のいくつかをやってみたらよいと思います。
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