うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

法隆寺で仏像ヨガ? 中宮寺の半跏思惟像(奈良)

これは空海さんゆかりの寺ではないのですが、これまで読んだ本や、お友達が感動したという仏像が法隆寺に集まっているので行ってきました。
まるで忍者ハットリ君が風呂敷の気球みたいなので降りてきそうな、そんな斑鳩の里は木々が丸くて、本当に藤子アニメっぽい! ここはわりとカジュアルに観光しちゃったんですけどね、いろいろと発見が多すぎです。うちここだわりの「仏像の脚の組み方」についても最後に書きます。

まず、法隆寺。大講堂のおじさんが質問に全部答えてくれたほか、「面白いこと教えてあげようか」といってたくさんのエピソードをおきかせくださいました。大感謝!
なかでも、「中門の20本の柱は、大きな五本の木を4等分して(芯を抜いて)」作られているから丈夫なんだ」というお話には当時の建築技術のすごさを教わりました。
興味深かったのは「ほかにも、このお寺には呪(まじな)いがいっぱいなんだ」と言って教わった話には、「昔の人はこんなにいろんなところに思いをこめていたのか・・・」とその執念に脱帽。
うちこは、以前なにかの本で「日本人ではじめにヨガを行じたのは聖徳太子かもしれない」というのを読んだことがあって、「ヨガ的ななにか」を探していたんですがね、


これ、おじさんは「魔除け、災難除け」って言ってたけど、「クンダリーニの昇華」的であったり・・・。


それ以外はいつものように、ヨギ的視点で仏像を見まくりました。以前本の紹介で書いた、非常に顔の長い「釈迦三尊像」、なんともコミカルな表情ながら、めちゃスタイルがいい「救世観音菩薩像」も見てきました。


最近は「仏像職人のキモチ」についても探究心が芽生えているうちこは、「これはエネルギッシュなフォルムだ」と思ったとき、実際にやってみたりするのですが


一緒にいたしげさんに写真撮られてました。まだこれ途中だったんですけど、このあと指先まで本格的に仕上げてみました。あとでしげさんに「うちこは仏像のマネうまいなぁ。さすがだなぁ。」と仕事では言われないくらいほめられました。



そのあとは、隣の中宮寺へ。

中宮寺はとってもインドのお寺っぽい雰囲気が漂っていました。

職場のまっさんランチ仲間(昼食をともにしながら、「さだまさし」の歌の素晴らしさについて語り合う友)の村松君が、「半跏思惟像は絶対見たほうがいいっス!」と力説していたあの像(右上の写真)を見に。正式名は菩薩半跏像です。
もうね、最前列でかぶりつくこと10分くらいでしょうか。しげこが、「なんかヨン様的な人気の理由に納得だわぁ」と言っていましたが、うちこもヨン様には興味ないですけれども、わかります。「生・三大アルカイックスマイル(ほかはモナリザスフィンクスですって)」からどんなセリフが飛び出すのか、妄想が膨らむこの表情。
 うちこ「んーーーーー、この棚の右から左まで、全部いただこうかしら」
 しげこ「んーーーー。なんというか、わたしたち、もう潮時かもね」
などとずっと話しながらありがたい菩薩様へのリスペクトを深めまくりました。これ、性格が出るので「半跏思惟像のつぶやき占い」とか作れそうです。


最後に。
法隆寺の大宝蔵院で、うちこはこの旅で初めて「降魔坐」の像を見つけました!(坐法の説明はこちら
飛鳥時代のものでも「吉祥坐」のものがほとんどでしたが、みつけた「降魔坐」は「押出阿弥陀三尊および二比丘像」というものです。像といっても、木の板に彫った状態。坐法の描写は飛鳥時代より少し前に「吉祥坐」が主流になったのかもしれません。

そして余談。
奈良時代作の帝釈天像のひとりが、「笑福亭鶴瓶師匠そのまんまじゃん!」というくらい酷似していて、見た瞬間凍りつきました。遠くにいたしげさんのところに行って「しげさん、あのね、あっちにね、オモロイのがいるの」と言って連れて行こうとしたら「あ!鶴瓶でしょ!」と(笑)。
ネットで探してみたら、同じことを思った人が他にもいて嬉しくなりました。みなさん、法隆寺に行ったら、鶴瓶師匠を探してみましょう。