これは年末に読んだ本なのですが、ヤバい一冊に出会ってしまいました。普通に読めば、めちゃくちゃためになる身体の本。
いろんな生活シーンを実例に、整体の専門家としてすばらしくためになることがたくさん書いてあるのですが、たとえに出てくる人が・・・・
夏目漱石(ここまでは、まあインテリジェントな感じですよ。著者さんは東大中退)
ナム・ジュン・パイク(ぬぉ! その変化球に驚き)
ポール・マッカートニーとジョン・レノン(おっとヨガ的、と思いつつ読みすすみ・・・)
ビル・ゲイツとリーナス・トーバルズ(ビートルズのたとえに添えて、キタコレ!!! ヤバス・・・)
レディオ・ヘッド(若いなぁ・・・著者さん1950年生まれですよ)
とまあ、たくさんの例の中に潜むこのようなラインナップ。いっき読みしちゃいますよ。でも、中身はちゃんとしてるんですよ至極、ということを証明するために少し引用しますが
<89ページ 「興奮・覚醒と腰椎4番」より>
毎日短い睡眠時間、たとえば毎日三時間くらいの睡眠でなんの問題もないという人がいる。ナポレオンのような睡眠パターンである。そうゆう人の腰を調べてみると、腰椎4番に弾力があって力強い。また骨盤の上部が縮む傾向が強い。からだを丸めて胎児のような格好で眠り、眠りは異常に深く、「何があっても起きない」、「何処でも眠れる」という人が多い。長時間の集中にも耐える。
毎日4時間は寝るようにしていますが、よく「いつ寝てるの?」といわれる私は、確かに胎児のようなスタイル、というか布団の中で横向きに体育座りしてます。
<120ページ 「頭が考える?」より>
立川昭二氏によれば、結核に罹り胃弱であった漱石は、常に身体を意識していたようで、「身体語」の使用率が非常に高いという。中でも「頭」と「脳」の使用頻度が高い。頭と意識を結びつける考え方そのものが、明治の日本人としてはとびぬけて「モダン」であり、社会の近代化に非常に敏感に反応し、作品が今日でも古く感じさせない理由の一つなのだろう。
確かに! あらためて読み直したくなりました。
ほんとに面白いです。世の中には、いますね面白い人が。