うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

釈迦 瀬戸内寂聴 著

電車を乗り越しそうになったこと2回。何文字か追うと、このストーリーの視点になっているアーナンダ(釈尊の弟子)の立ち位置にスッと気持ちを持っていかれます。
何年か前に手塚治虫氏の「ブッダ」を読んでいたので、アーナンダほか登場人物の何人かはすぐに思い出しました。仏教はヒンドゥー教と同じくもっと知るべきことと常日頃思っていて、なかなか深く勉強できていない課題分野であります。お経は「西遊記」で夏目雅子が唱えるフレーズを小さい頃に暗記してしまっていたり、四文字熟語でなじみのあるものもあるし、やはり日本人。日常生活のいたるところに釈尊の教えがあります。


インドへホームステイに行ったとき、会う人はほとんどヒンドゥー教だったのですが、そのうちのひとりのおばさんに挨拶のとき「私はブッダもお慕いしています」と言われて、仏教について知らなすぎる自分を恥ずかしく思ったものです。感情のニュアンスは理解できないのですが、ごはんをいただくときに普通に「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせたとき「おお」という顔をされることもありました。

仏教について最低限のことは知っておきたいなと思う人に、この本と手塚治虫氏の「ブッダ」をおすすめしたいです。
(画像は、天台寺の「あおぞら説法」)

釈迦 (新潮文庫)
瀬戸内 寂聴
新潮社
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