「ヨガ好き」はもちろんのこと、「60年代ロック好き」「IT系」の人にも興味深く読める要素が満載。ひとつずつ書くと
◆ヨガ好きのあなたには・・・
同著者さんの「秘伝マルマ ツボ刺激ヨーガ」ほどヨガ中心の内容ではないものの、ヨガによって得られる精神的快楽、また先の書にはなかったちょっと性的なヨガについても触れています。基本のポーズもいくつか紹介があります。
◆60年代ロック好きのあなたには・・・
ビートルズ、サンタナ、ピンク・フロイドらがこぞってインドカルチャーに感化された60年代後半とLSDとの関係が書かれています。「Lucy in the Sky with Diamonds」の頭文字がLSDを想起させるとして放送禁止ソングになったエピソードと重ねて読むとさらに面白い。ジョン・レノンについての記述は各所に登場します。
◆IT系のあなたには・・・
アップルのスティーブ・ジョブズ氏とLSDの関係が衝撃的。引用すると「思春期を60年代後半のアメリカ西海岸で過ごした彼は、長じても、断食をし、禅にかぶれ、LSDをキメてインドを放浪するという具合だった」と。これ以外にも、コンピューターの構造概念とマンダラの相関関係など、興味深い記述が満載です。あ!アップルってビートルズの・・・。偶然か?と思って検索したらこんな面白いサイトを発見!
<ジョンとポールとジョブズと林檎>
ほかにも、「ドラッグカルチャー」に興味のある人にはこのうえなく興味深く読めるでしょう。上記以外でそれ以降意識してしまう印象的な内容は「エンドルフィンとドーパミンの違いについて」や「インドの子供は立方体を描いてみなさいというと展開図を描くほうが多数」など、仕事中に感じることやインド人の友達と接して過去に感じたことと結びつく内容がいっぱい。いい本でした。