うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

ヨガのポーズ

三点倒立と脊柱側弯と、そこへのアプローチ

まえにヨガ友から三点倒立の写真をもらったのだけど、ものすごく長く寝かせてしまいました。けっこういろいろな人に見て見て! と頼まれたり、そうでなくても勝手に観察しているというか、もう趣味(笑)。 そんななか、アーサナとそこから見えることをいろ…

ダウンドッグで腰椎の空間を意識する

ここ半年くらい、自分の性格の傾向も含めてここがキモであるなぁと感じることがいくつかあって、わたしの場合は特に5番なのですが、癖を正すべく意識してアーサナをとっています。 胸椎の傾向は普段のしぐさでも見えやすいのですが、腰椎は普段のなにげない…

三点倒立は体のなかの風とバランスする

アーサナとその人の考えや傾向について「どこを見てそういうことがわかるの?」とたまに言われるので、いっこわかりやすい話を書きます。 以前三点倒立を数学的な視点で書きましたが、今日はその奥のこと。 図で書けばあっさりなんですけどね。 三点倒立まで…

タマスを溶かすダウンドッグ

トリグナやトリドーシャとの関連づけでアーサナについて話すときりがないのですが、今日はわたしの身体感覚でのこと。 トリグナではサットヴァ至上主義であったり、トリドーシャではヴァータ至上主義のような、まるで3つの要素のそこは増えてもよいような書…

弓のポーズと後ろから見た背骨のカーブ

なぜかこのポーズが苦手とか、このポーズだけきついという場合の原因を紐解いていくとき、足首が硬いとか、肩が内側に巻いている(猫背でもそうなる)というようなわかりやすく分解できるものもあるのですが、今日は「なぜ」のなかでもあまり語られない、背…

バンダ症候群に気づいた人体力学ワークショップ

井本整体のこの本のセミナーに参加してきました。 22ページの「弱った呼吸器をゆるめる体操」と92ページの「背骨の弱った部分に活力を与える体操」を、指導を受けながらやってみました。 前者の「胸郭と腕の連携」はヨガの動きの中でも意識できるのだけど、…

三点倒立は、物理的には難しくない

今日は子供の日。子供だと一緒にやりながら、「バランスよ、バランス。そう、いいぞ! その調子」であっさりできてしまうことも多い三点倒立なのですが、大人になるとなかなかそうもいかないもんです。 「やる」の意識のグラデーションが複雑になってきます…

パワンムクタ・アーサナ

意外とこの名称が知られていないので、書きますね。 名前を知らなくても、「準備運動」として足の指の間に手の指をいれて足首を回したり、手首を回したり頸をいろいろな角度から伸ばしたりという動きを取り入れているクラスは多いですから、事実上みんなけっ…

スプタ・クールマ・アーサナからヨーガ・ニドラー・アーサナへ

あまり本の感想文ばかり書いているとガリ勉風味になっちゃうので、ひさびさにアーサナのことを書きます。仕事の帰りや週末に、できる範囲で練習をしています。 以前スプタ・クールマ・アーサナのことを書いたつもりだったのですが、それは母のことでした(笑…

開脚前屈への道

新年明けましておめでとうございます。今年はうさぎ年ですね、というわけでウサギのポーズについて書こうと思ったのですが、1年半前に書いてしまっていたので、今日は多くの日本人が「柔らかさ」の象徴として目指したがりがちな「開脚前屈」について書いてみ…

吐く息と作用と反作用

今日は、ここ連日紹介してきた沖先生の「ヨガによる健康の秘訣」の「からだ編」にあった「79ページ 修正体操」の箇所の記述をもとに、ちょっとうちこのサンプルを加えて紹介します。 沖先生が書かれている 「からだは、どんなポーズをとり動作を行うときでも…

押すもの、押されるもの。アーサナ中の同行二人

全てのアーサナの中には慣性の法則や作用・反作用の法則、圧迫と解放、集中と拡散の要素がありますが、ヨガのアーサナにしてもストレッチのような運動にしても、慣れるまでは気持ちに持っていかれる部分が多く、よくわからなかったりします。こういうのは、…

足の裏から小さい"かめはめ波"を出すアーサナたち

わたしはヨガをしながら、ついアラレちゃんやドラゴンボール、スーパーマリオを想起しがちです。ほかにもいっぱいあるのですが、わりと広い世代に通用するのがこれです。 道場で質問を受けたり、そうでないときも勝手に・・・ 木のポーズで「腰から上は背骨…

立位のバランスは、脱水機になったつもりで

最近ヨガクラスで「わかりやすい!」といわれた、立位のバランスのこと。 わたしはアーサナをとっている間、重心のバランスや慣性の法則を感じながら「ああ、これってあれと似てるな」なんて思うことがよくあるので、それをたとえに使います。 自分で体感し…

60歳からのスプタ・クールマ・アーサナ。5ヵ月後

今年の初めに長岡へ帰省したときに「60歳からのスプタ・クールマ・アーサナ」という日記で母のヨガについて書きました。先月末に帰省したので、今日はその5ヵ月後のレポートです。 ちなみにうちこ自身のスプタ・クールマ・アーサナについては「寝ている亀の…

ウルドゥヴァ・パドマアサナ(上向きの蓮のポーズ)

アーサナ名は「アシュタンガヨガ―YOGA CHIKITSAの効用と指南書」の記述です。 (※これは、多くの神経が通る頸椎に負荷がかかるアーサナです。見マネではやらず、指導者から教わってください) どちらかというと、三点倒立から足を組むほうの「逆転した蓮華座…

つま先立ちの半蓮華座のバランス(パーダーングシュタ・パドマ・ウトカタ・アーサナ)

以前「つま先立ちのポーズは、頭が明晰になるらしい」という日記で紹介したことがある、つま先立ちの半蓮華座(半蓮華坐)のバランス(パーダーングシュタ・パドマ・ウトカタ・アーサナ)を、今日は動画で紹介してみようと思います。 ポーズの基本的な意識の…

逆転した蓮華座(ウルドヴァ・パドマ・アーサナ)

今日は道場ヨガ納め。そういえば今月は一度もポーズのことを書いていなかったなぁ。なんか写真を撮ろうと思ったのですが、今日はよく「アレってどうやってるの?」と質問を受ける、「三点倒立の状態で結跏趺坐するアレ」を動画でご紹介します。 以前できあが…

立位前後開脚で額を膝につけるポーズと、縫工筋(ほうこうきん)

このポーズはとても奥が深く、どうにも語りつくせないものがあり、ずーーーっと後回しにしていたのですが、インド修行でひとつ気づかせてもらったことがあって、その後2ヶ月間あらためて咀嚼しなおしてみました。 ポーズのやり方の説明は、背中を「伸ばす型…

やさしい亀のポーズ(アルダ・クールマーサナ)

久しぶりのポーズ紹介です。これは、道場でいつも行なうもの。「亀」がつくアーサナはいっぱいあって、以前亀のポーズ(クールマ・アーサナ)についてここで書いたことがあります。 今日ここで書いている「やさしい亀のポーズ」(亀の休息のポーズ、という場…

ベカアサナ(蛙のポーズ)をやってみた

昨夜、いつものヨガの後に「アシュタンガヨガ―YOGA CHIKITSAの効用と指南書」に載っていたベカアサナ(蛙のポーズ)というのにチャレンジしてみました。 いつもやっている「横になる英雄座」と「弓のポーズ」を足したようなアーサナに見えたので、なんとなく…

仙骨と丹田のこと、「下の腹筋」のこと

ここ数日、立て続けにこのへんのことについて友達から質問を受けたので書きます。 わたしは道場で「仙骨」とか「丹田」とかっていう単語を使わないようにしています。なぜなら、自分がヨガをはじめたばかりの頃、しばらく「肩甲骨」というのは「健康な骨!」…

ウサギのポーズ(シャシャンカ・アーサナ)

久しぶりの定番ポーズです。ラクダのポーズと対になるポーズとして、ボケとツッコミ的に切り離せない関係。ラクダのポーズで身体の前面を開いたら、必ずこのウサギのポーズで背面も開いて前後トントンの関係にしておきましょう。身体の前面と背面が戦争を始…

スコーピオンもどきでバランスボール

以前スコーピオン(サソリのポーズ)について書きましたが、これはわりと体力の残っているときしかやろうとも思わない。10時間以上働いて、道場にすべり込めたぜ! なんて平日はまずらやないし、土日でも最近はバテ気味で、存在すら忘れてたアーサナなのです…

チャトランガでバランスボール

チャトランガの数秒の「よいしょ」がつらいとき、いまひとつ上丹田も下丹田もノリが悪いとき、ありますね。わたしは左右対称に動かすのがつらくなってしまって、利き手で強く押してうねってしまうことが多いです。 どうせうねるなら、ボヨヨンとしてみたらど…

前腿、そけい部伸ばし(バランスボール使用)

新潟の家にいる間、なんとなくこれで遊んでいるうちに、「ヨガなんて無理無理」と思っている人にもやさしくできる動きを見つけました。 写真のこれ、単純ですがかなり気持ちいいです。ヨガのアーサナは、身体ひとつで完結するのがよいところなのだけど、それ…

T字バランスは、「丹田力」が出るよね〜

先日「T字バランスは、性格が出るよね〜」という日記を書いたのですが、そのときに書ききれなかったことを補足。今日道場でめぐこに会えたので、また悪い見本をやってもらおうと思ったら、なんと今回伝えたかった「悪い見本」ができず。「む、無理〜。ごめん…

T字バランスは、性格が出るよね〜

今日は「T字バランス」について書きます。このポーズについて、わたしは自分の身体、内面と同時にいろいろな人のポーズも実に細かく見ています。といいますのも、身体の使い方だけでなく「気持の使い方」が出るポーズなので。これがいちばん面白い。 このポ…

うつむいた犬のポーズ(通称:ダウンワード・ドッグ)

このアーサナは腕、手のひら、足の裏、膝の裏の微妙なさじ加減の組み合わせで無限にしんどくなったり、肩甲骨のゆる体操になったりする、とっても不思議なアーサナです。丹田(ウディヤーナ・バンダ)の意識とドリスティ(目線おへそ)だけが共通。 手の親指…

おとなしく寝るポーズ(SUPTA BHADRASANA)

「続インド・ヨガ教典」に載っていたアーサナです。 解説によると、 スプタは「寝る」、バッドラは「優しい」という意味である。これは「おとなしく寝るポーズ」である。 とのこと。ものすごい訳だ!(笑) 「いいからおとなしく寝てろ」といわれてこれをや…