うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

(再読)ヨガの喜び ― 心も体も、健康になる、美しくなる 沖正弘 著

17年前に読んだ本をあらためて読みました。 その頃のわたしはほとんど感想を書いていなくて、ヨガってこうなふうにいいものなんだ、自分の人生を変えてくれるものなんだと信じる意気込みを先人の文字を介してインストールしていたことが、今になるとわかりま…

3年ぶりの海外旅行。観光人口の減った地域では、もうアナログな準備じゃキツいかも

旅の準備にもアップデートが必要なんだなぁ。 年末年始に久しぶりに海外旅行に出かけて、いろいろなことを思いました。 アップデートという点でわかりやすいのはワクチンの接種証明ですが、端末によっては古すぎるとアプリが入らなかったりして、いろいろつ…

バンコク北バスターミナルからピッサヌロークへ、7時間半の移動(タイ長距離バスの旅)

昨年末に、バンコクからピッサヌロークへ長距離バスで移動しました。 タイ北部へのバスが出るバスターミナルでチケットを買って、7時間半の旅路です。 <こんな移動でした> 12:43出発 → 20:10到着 運賃はひとり320TB(1280円) 車内にトイレのある大きなバ…

長距離バスの車窓から バンコク→ピッサヌローク

今日は、バンコクからピッサヌロークへ行く長距離バスの車窓から見た、あんなもの、こんなもの、あんな人たち! のご報告です。 年末はタイの人たちも故郷へ移動するそうで、ちょっと車高の高いバスから、色のついた窓ガラス越しにいろいろなものが見えまし…

バンコク北バスターミナル(モーチットマイ)で4時間くらい過ごした

年末年始をタイで過ごした時の、なりゆきの移動記録です。 ひとまずバンコクに到着して、以前泊まった宿がやっていたのでそこに泊まり、翌日に郊外へ行くバスターミナルへ行って北の街へ向かおうとしていました。 以前も北へ向かうために経由したバスターミ…

Cai Yong hometel & cafe'studio (バンコクのホテル1階のカフェ)

バンコクのターラートノーイを散策していたら、一緒にいたババさま(母)が言葉を発することなく「あたしゃこの店に入りたいよ」と、明らかにうしろ髪を引かれている足取りで、このお店の前で立ち止まりました。 こういう時は、年長者のセンサーを信じるべし…

信仰 村田沙耶香 著

ヨガの練習のあとの雑談中に教えてもらった本です。中編・短編とエッセイが8つ収められていました。「冒頭の『信仰』を読んでみて。すぐに読めるから」とおすすめされて読んだのですが、一冊丸々読むことで想像以上に感想が多く湧き出ました。 著者の代表作…

姉妹(1953年・美空ひばり主演 脚本:橋田壽賀子)

あらすじの文章はまったく嘘でも間違いでもないのだけど、観たあとにモヤっとする映画でした。 この映画は2月に「国立映画アーカイブ」の小ホールで上映があり、そこで観ました。銀座の近くにある昔の映画を上映している建物で、なんとなくチラシを見て、た…

身体を使う人の後ろ姿。テーウェート市場にて(バンコク)

ここでバンコクの旅行記を見てくださった人から「バンコクってあんなにオシャレなんですね」と言われたのですが、オシャレなだけじゃなくて「カッコイイ」もあります。 先日食べ歩きのことを書いたテーウェート市場で二回、その「カッコイイ」に目が釘付けに…

朝のテーウェート市場と買い食い(バンコク)

タイはスーパーマーケットよりも市場がいまでも生活に根付いています。 今回もバンコクで宿泊していた宿から徒歩15分くらいのところにあるテーウェート市場へ行きました。 前回の旅でこの市場周辺がとても好きになりまして。 ▼前回の様子はこちら 植物のエリ…

小さいときから考えてきたこと 黒柳徹子 著

ほんとうに小さいときから考えてきたことが書かれていて、自分の価値観や性質に正直であろうと心がけて生きてきた人なんだな、ということがすごく伝わってくるエッセイです。 なかにし礼さんが巻末の対談で絶賛している『赤い松葉杖』という話がわたしもとて…

クリシュナのつるぎ 作:秋野癸巨矢 絵:秋野不矩

このブログを読んでくださっているかたとお会いして会話をすると、「専門的な本、むずかしそうな本が読めないんです」とか「ライフスタイルや自己啓発っぽい本は読むのだけど、小説は読めなくて」と言われて、各自にモードがあるみたい。 先日わたしはその話…

(再読)提婆達多/でーばだった 中勘助 著

わたしがよく思い出すヨーガの教え・視点に 他人の道 自分の道 他者の義務 自己の義務 というのがあります。 バガヴァッド・ギーター というインド聖典の、第3章35節と第18章47節に登場します。 「ここはだいじなとこだから、先生、二回言いますよーーー!(…

サンカルパの理解は、3つのカルパを知ると深まります

サンカルパについてヨガクラスの前に質問を受けたので、その日の回答を捕捉する形で、以下のことをブログに書きました。 これを書いたら、質問を投げかけてくれたかたがフィードバックをくださいました。 こちらから「書きました」とも「読んでください」と…

氷河期世代、多生の縁

お花見シーズンの前あたりから、いろんな人と雑談をする機会が増えています。 あっという間に時間が過ぎたときのことを思い出すと、話した人それぞれが日々自分のなかで起こる葛藤に向き合って過ごしていたことがわかります。 ばちっと明確に言語化していな…

バンコクの地下鉄(MRT)とモノレール(BTS)と船(水上バス)。あれこれ乗り継いで移動した日のこと

タイのバンコクにある鉄道駅から宿のあるエリアまで、市内移動でいろいろな乗り物を乗り継ぎました。 数年前よりも地下鉄(MRT)が開発されて延びているので、新駅のサナームチャイから船に乗ればもっと簡単だったのですが、わたしたちはいまだに2015年版の…

スワンナプーム国際空港とカオサン宿街の往復。S1バスに乗ればよかったのに(バンコク)

タイの空港について、そこから宿までの道のりの話です。 宿街へ乗り換えなしで行けるバス(S1)に乗ればいいものを、「30分に1本しかないって、少なくないか」という謎の思考をし、わざわざローカルバスを乗り継いでかえって時間のかかる方法を選んでしま…

はじめてのスワンナプーム国際空港と「乳海攪拌」(バンコク)

年末年始のタイ旅行の記録をちまちまと断続的に書いております。 今回はタイへの入国・出国で、はじめてスワンナプーム国際空港を利用しました。 これまでドンムアン国際空港しか利用したことがなかったので、あまりの豪華さに驚きました。 ギラッギラです。…

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ― 森下典子 著

映画を何度も観ていたので内容は知っていたのだけど、読んでよかったと思うことがいくつもありました。 映画は主演が黒木華さんだったので原作よりも現代に近く見えました。だけど原作者は1956年生まれ。少し上の世代の人が書くエッセイのちょっとした喩えが…

いじめのある世界に生きる君たちへ ─ いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉 中井久夫 著/構成・編集 ふじもりたけし

少し前に読んだ『台湾はおばちゃんで回ってる?! 』という本に、とても印象的な流れでこの本の紹介がありました。 大人になっても、まるで小学校のいじめの構造じゃないかと感じる状況に置かれることってあるものです。先にリンクを貼った本の著者は、海外で…

なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない 東畑開人 著

心のはたらきを社会環境と重ねながら言語化できる現在の書き手として、今めちゃくちゃ期待されている人。そんな印象を持つほど、都内の書店でお名前を見ます。 いつかこのことについてじっくり書けたらと思っているのですが、わたしは『居るのはつらいよ』を…

娘は娘  アガサ・クリスティー著 / 中村妙子(翻訳)

この本を読み終えたのは半年以上前で、どうやってこの感想を書こうか、ずっと考えてきました。考えているうちに三回読みました。 アガサ・クリスティの人が殺されないシリーズ(メアリ・ウェストマコットというペンネームで書かれたシリーズ)をこれまで5冊…

サイエンス・オブ・ヨガ  アン・スワンソン著/高尾美穂 (監修)

昨年かおととしの自粛期間中に書店でこの本を見つけて「あらー! これ日本語版出てたの?!」と即買いした本の紹介を忘れておりました。 英語版が出た頃にものすごく読みたくて買おうか迷っていて、その後、気がついたら2019年の終わり頃に日本語版が出ていま…

インド神話は力を抜いて

インドの叙事詩とか神話とか、ヨガの延長で興味を持つこともあると思うのだけど、真面目に学ぼうとすると天井から金だらいがいくつも連続で落ちてきます。 この感じは「古事記で因幡の白兎が受けた虐待、エグすぎない?」みたいなのと似ていて、話が入ってこ…

サンカルパについて、ChatGPTに質問してみた

3月のある日のヨガのクラスで、サンカルパについての質問がありました。 そこではわたしの個人的な経験として、これまで十数年の間に二回、その文章のアップデートをしましたという話をしました。 いまは三つ目の文章になってから数年経っていて、現在へ至…