うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スルメが丘は花の匂い(舞台)

数年ぶりに舞台を観に行ってきました。 ビシバシステムのコントで大好きだった女優のふせえりさんが、かもめんたるの岩崎う大さん作の舞台に出演!!! これは夢の共演すぎる!!! と、情報を見つけてすぐにチケットを買い、たいへん楽しみに出かけてきました。 …

「断れなかった」を認めるのはたいへんなこと

いっけん全く関係のなさそうな話から始めるけれど、ガンジーはすごい。 自身の抑えられなかった性欲や差別感情、イギリス留学時代に誘惑に負けた経験と肉食体験まで語り、そこから独立運動までがひと続きで、マハー・アートマー(偉大な魂)になっている。自…

動画を見て元気になるには順番がだいじ

わたしには好きなMusic Videoがたくさんあります。 それを一定の順番で見ると元気が出るのですが、今日はその順番を紹介します。 1)ソニプラ配色のガールズ・ポップでアガる 2)レトロなスクール・ガールの世界観でゆるむ 3)刺激的なガール(本家)を注…

仮想から現実へ―コンピュータ時代における良心の確立 本山博 著

先月たまたま通りがかったお寺の無人フリーマーケットに本山博先生の本が二冊あり、お賽銭を入れていただいてきました。この『仮想から現実へ』は講演の内容を収録したもので、約25年前の本です。 著者はチャクラの研究で有名な博士として、そしてここ10年く…

新・堕落論 ―我欲と天罰― 石原慎太郎 著

徳富蘇峰の『将来の日本』を読んで、その感想に「石原慎太郎よりも徳富蘇峰のほうが昔の人物だなんて」と書きながら、印象だけで勝手なことを言っているなぁ自分・・・と思い、石原慎太郎さんの本を読みました。 十数年前に、当時の職場の同僚がボソッと「あ…

夢に迷って、タクシーを呼んだ 燃え殻 著

芸能人ではない人が動画で発信をする時代になって、その振る舞いに戸惑うことがある。このエッセイの中で「タウリン多め」と書かれていたのがそれで、普段は中二病的な無愛想を隠さず周りに気を使わせている人が「はい! どーもー」みたいな喋りかたで動画を…

ラーマの質問の性質に、自分とのベースの違いを実感する/『ヨーガ・ヴァーシシュタ第3章の再読

昨年から読んでいる『ヨーガ・ヴァーシシュタ』について書きます。昨年は一度目の読書で、今年は再読をしています。 第2章の終盤でヴァシシュタ仙が「ラーマよ。個人的に体験されていない真理について説明されたとき、人は寓話の助けを借りて把握するしかな…

断片的回顧録  燃え殻 著

こういう個人の日記のような文章を読むと、人間に対して興味津々になる。すべての人の頭の中にこういうものがあるかと思うと、人間に対して興味津々になる。だけどすべての人がほんの一瞬の思考を言葉で捕まえられるわけではないし、それを文章としてアウト…

働くあなたの快眠地図  角谷リョウ 著

今年の6月に急にやってきた最初の猛暑の時期にとっても寝苦しい数日間があって(今現在の7月下旬をわたしは二度目の夏と感じています)、ちょうどその頃に書店で見つけて即買いしました。これはちょこちょこ、思い出すために手元に置いておきたいと思いまし…

新興宗教の存在を感じること。インド創価学会の人に出会った経験から考えたこと

先日、わたしが子供の頃の家庭内での経験から考えてきたことを書きました。わたしが経験したようなことは、家庭でなくても学校の友だち、職場で知り合う人、近所の人、趣味で知り合った人、旅先で出会った人など、"この人はそれを心の拠り所としているのだな…

疑惑(映画)

ただの真実しかない映画。なのに『疑惑』。ああ、わたしも岩下志麻さまに詰められたい。わたしの “ありかた” を導かれたい!こんな感想はヘンかな。でも、そのくらい登場人物たちの言葉のやりとりに引き込まれました。心を鬼にしないと生きていけない社会な…

るきさん  高野文子 著

みなさーん。しあわせですかー。今日はわたくし、いい仕事をします。もう冒頭で言い切っちゃう。 とってもいい本を見つけてしまいました。『るきさん』は、カラーの14コマ〜28コマの漫画で、読むとしあわせな気持ちになります。るきさんのお友だちの「えっち…

人魚のひいさま/幸福のうわおいぐつ ハンス・クリスティアン・アンデルセン著 楠山正雄(訳)

またアンデルセンです。今現在のように価値観の変化の波が世界中でぶわっと沸き上がっている時に読むと、自分がこれまで人生の川を渡りながら軸足を移してきた踏み石を対岸から振り返ってひとつひとつ眺めるような、そういう発見があります。 『人魚のひいさ…

霊石の壺の模様が変わると信じる人の話を聴いていた

わたしは小学生の頃に、霊石の壺の模様が変わると信じる人の話を家のなかで聴いていました。その人はわたしにとっては血縁のない人でしたが、わたしは自分のおばあさんだと思っていました。お正月に親戚の集いで会う、小さいときに自分を預かってくれた割烹…

心について学ぼうとすること

先日、ヨガクラスの冒頭で、少し思い出話をしながらわたしの考えを話しました。 多くの人がショックを受けるテロ事件の翌々日だったので、この話をしました。 はじめてヨガを教わりはじめた頃の先生の話をしました。 その先生はインドのかたでしたが、わたし…

生者と死者 ― 酩探偵ヨギガンジーの透視術 泡坂妻夫 著

この本が出たのは平成六年とあるから、1994年。 ヨギガンジーが活躍するオカルト・トリック・推理コメディ。猛暑の中エアコンをつけずに「リシケシの暑さに比べれば大したことない」とか言ってる。 このシリーズの三作目を、やっと読みました。 約10年前に『…

マイルドな馬のポーズ(馬のポーズの初級版)

みなさん、気分転換できてますか? 今日は馬のポーズ(ヴァタヤナーサナ)という、わりとマイナーなヨガのポーズを紹介します。 わたしはこのポーズをハタヨガのクラスのメニューに入れることが時々あって、その理由を話しだすと長くなるので、今日はここに…

PLAN75(映画)

余計な説明がなく絶妙なバランスで、いろいろ思い出したり考えることの多い映画でした。まるでドキュメンタリーのよう。この映画を観たきっかけは、少し前に読んだ平野啓一郎さんの小説『本心』とテーマが似ていて、ちょうどその時に自分で死を選ぶことがで…

失敗を認めたくないヨギーニのボヤき川柳

今日は壮大にボヤきます。たまには、そんな日があってもいいでしょう? ダメかしら。ヨガをしていたらいつもポジティブでなければいけないんですかー!!!子供がまだ食ってる途中でしょうがあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ー!!! —— というのはただの前フリで。 今日は壮…

すべて忘れてしまうから 燃え殻 著

わたしはどうして今、こういう生活をしているのだろう。いつの間にこんなに草色の生活を送る人間になったのだ。どうした。この本を読んだら、これは年齢のせいではないことがわかった。わたしは「エモ」を退けたのだった。著者は同世代なのに、ぜんぜん草色…

コロナを言い訳に先送りしていた社交を実行に移しまくった

5月終盤から、しばらく忙しくしていました。 ほぼ毎週誰かと食事をし、語らうことをしていました。 「いつかランチでも」と言っていた「いつか」を「いま」にすることを、すごくやりました。 この2年半でいろいろなコミュニケーションのパターンを忘れていた…

六甲ハイキング魚屋道コース(ととやみち・兵庫県神戸市)

そこまで本気でハイキングをするつもりで来ていなかったのですが、有馬温泉駅から六甲山の頂上まで歩いて行ってきました。はじめは軽い気持ちで、地獄を見に行ったのでした。 この二つの地獄まで来て、まだ体力があったので、疲労を積むべくさらに登ることに…

有馬温泉の鳥地獄・虫地獄へ(兵庫県神戸市)

初夏に有馬温泉へ行ってきました。有馬温泉へ行ったのは二度目で、今回は駅から山歩きをしました。 観光案内所でもらった地図に「鳥地獄・虫地獄」なるものを見つけ、とりあえずそこまで歩いてみることにしました。 電車のシートが ラブリーでした。 池之坊…

弟を葬る 徳富蘇峰(弔辞の書き起こし)

徳富蘇峰の弔辞がなんと青空文庫にありました。「日本の将来」は文語体でしたがこちらは昭和二年の弔辞の書き起こしなので、お話を聞いているように読めます。著名度でいえば、石原裕次郎と石原慎太郎のような感じだったのかな。この喩えも、もうヤングはわ…

春 島崎藤村 著

精神のコンディションの安定した日を選んで、約一年半かけて読みました。『春』というタイトルなので昨年2021年の冬に読み始めたのですが、これは春に読んだらメンタルやられるやつだ……と序盤の2割くらいのところで気づき、季節をずらして晩夏と秋に読み進め…