うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

2021-01-01から1年間の記事一覧

疲れない脳をつくる生活習慣 働く人のためのマインドフルネス講座 石川善樹 著

瞑想だけでなく睡眠や食事についても書かれていて、生活を見直すきっかけになりました。特にいまは気温がぐっと下がり、わたしはついついお風呂の設定温度を上げたくなるのですが、熱くすると交感神経が活発になってしまいます。いまは41度にしているのです…

ほかの運動でケガをしてきたので、ヨガでケガをしたことがない

ヨガクラスの始まりに「今日どこか調子の悪いところ、痛んでいるところはありますか?」と尋ねると、強くストレッチをやりすぎてしまったとか、モノと衝突してケガをしたとか、そういうお話を伺うことがあります。 今日はタイトルに「ヨガでケガをしたことが…

妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ 橋迫瑞穂 著

少し前に『占いをまとう少女たち』を読んで、なんとしっくりくる分析だろう!と感動し、著者に信頼感を抱き、この本も読みました。わたしのように出産をしていなくても、身体の性が産む性で、そことスピリチュアリティが関連づけて語られるときには、その対…

ホップの力

このごろ、ものすごくよく考えることがあります。「再会」についてです。先日、25年ぶりに友人と会ったときのことをこのブログに書いたら、別の友人からの手紙にちょこっとそのことが書かれていました。わたしはいまは偶然の出会いや再会よりも、はたらきか…

「HINDI RETRO」を流しっぱなしにして気分をズンドコにしている

日照時間が短くなってきましたね。そして寒くもなってきました。わたしはなるべくネガティブな話題を過剰摂取しないよう、気分の取り回しに工夫をしています。近頃は音声メディアが流行っていますが、わたしはなるべく音楽を聴くようにしています。おしゃべ…

わたしがアシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨーガにハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」 今月はじめて「はてなブログテーマ」に乗ってみたのですが、こんなことでもなければ文章化しようと思わなかったことを書くきっかけになり、楽しんでいます。いろんなことを10個リストアップする企画で…

ワセリン三姉妹

べつに三兄弟でもよかったのだけど、ワセリンという四文字がリリアンをなんとなく連想させたので三姉妹にしました。 さて。わたしの生活空間には、ヴァセリンスキンオイルA 80g が三体あります。今こうしてキーボードを叩いているデスクトップ担当が長女で、…

「閉経」のホントがわかる本 更年期の体と心がラクになる! 対馬ルリ子/吉川千明

わたしはその山道の始まりにいます。 月刊誌だった生理が隔月になって、季刊誌になって、ムックになって……というふうに進んでいって、あら一年経ってたわとなたっときから、さらに数年で抜けていく。いまわたしは、月刊誌じゃなくなってきたくらいのところに…

好きな小説家10選(海外の作家) 

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 少し前に、日本の昔の好きな小説家を10人リストアップして書きましたが、今日はその海外編です。 この10年で小説が読めるようになって、なんと近頃は海外の作家の作品も読めるようになりまして。そんなこんなで…

三点倒立ができない理由のいちばんよくあること

ヨガの三点倒立はそんなに柔軟性もいらないし、物理的には難しいポーズではありません。なぜ難しいと感じるのかというと、五感と認識をつなぐ機能リレーの順番が変わるからで・・・という話を、9月に書きました。 なので、ほとんどの人は、三点倒立ができる…

狂人日記 魯迅 著/井上紅梅(訳)

10年ほど前に、同時期に知人AさんとBさんが、同じことを言い出して驚いたことがあった。AさんとBさんは面識がない。だからなんの関連性もない。二人で食事をしているときに、それぞれが、こんな話をしてきた。 「親が集団ストーカーにあってると言い出して」…

好きな小説家10選(日本の作家) 

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 このブログのプラットフォーム「はてなブログ」が10周年だそうです。おめでとうございます。今日はその周年祭のお題のひとつに参加する形で書いています。 「はてなブログ」というサービスが始まったのは、震災…

失敗のこと。ゆるされたいという気持ちが大きくなるときの、あの猛スピードのこと

先々月と先月に、仕事のスケジュール管理でミスをしました。少し落ち着いてから、その取り返せなさに落ち込んだ瞬間の心を観察しました。 ミスをすると、それがただのうっかりであればあるほど、気づいた瞬間に「ゆるされたい」という気持ちが猛スピードで拡…

立つこと、歩くこと、心の装備をはずすこと

秋が日に日に深まりますね。 落ち葉を踏む音が好きなわたしには楽しい季節です。今年も去年も夏に素足で土を踏むことが少なく、いまは寒くなって毎日靴下を履いているので、素足で部屋の畳を踏む時間も少なくなってきました。 裸足で地面を踏む瞬間は、家の…

静岡で本屋めぐり 北街道・鷹匠通り・七間町通り(静岡市)

先月、静岡へ行ってきました。到着した土曜はお昼を過ぎていたので、夕食の時間まで書店巡りをしました。 北街道・水曜文庫 すばらしい品揃えで、楽しくて長居してしまいました。 お店の書体もいい感じ。 林芙美子の「めし」の文庫本を入手することができま…

新静岡駅近くの北街道で見た建物をきっかけに「学生服のやまだ」のマントラにハマった(静岡市)

はじめて静岡駅へ行きました。 静岡駅と新静岡駅は徒歩ですぐのところにあり、この中間のエリアはなんとなく東京・自由が丘の駅からマリ・クレール通りを越えて緑道へ行くあたりと景色が似ています。なんでだろうとよくよく観察すると、ショップ群が似ていた…

杉浦非水 時代をひらくデザイン / たばこと塩の博物館(東京都墨田区)

三越の広告やカルピスのパッケージ、上野-浅草間で初めて開通した地下鉄の広告など、明治から昭和まで活躍したデザイナー(図案家)をされたかたの展示を見てきました。 杉浦非水 時代をひらくデザイン 愛媛県の松山で生まれ、黒田清輝や藤田嗣治と交流し、…

狂人日記 ニコライ・ゴーゴリ著  平井肇(訳)

『狂人日記』という名前の小説を読むのは二冊目です。以前、モーパッサンの『狂人日記』を読んだことがあります。お話は全く違います。ゴーゴリの『狂人日記』はリズムとユーモアが独特。わたしはゴーゴリと笑いのツボが合うのかしら。ページをめくるたびに…

格差と分断の社会地図 16歳からの〈日本のリアル〉 石井光太 著

選挙運動のシーズンに、様々なメッセージが溢れている頃に読みました。この本は10代後半の人向けに書かれており、社会問題をこれまで失っていた視点で見ることができます。わたしは10代ではないので、自分が社会のなかで必死にあがいている間に何が起き、進…

「うれしい」「たのしい」「ありがとう」と、わたしたちは何度も言った

先日の週末に、静岡市で急な同窓会のような一日を過ごしました。帰りの乗り物の中でもじわ〜んと、こういうなごり惜しさって言葉にできないものだなと、言語野の隅々を意識が走り回りました。 もともとは、土日にひとり旅をする予定で静岡へ行きました。ずっ…

中勘助文学記念館(静岡市)

県外へ出られるようになったら、まずここへ来たいと思っていました。静岡駅から車で20分〜30分くらい。バスは静岡駅前からなら3番、新静岡からなら2番に乗って、「見性寺入口」で降ります。 中勘助文学記念館 中勘助の作品に関する展示はこの建物の中にあ…

芹沢銈介の日本 芹沢銈介美術館・芹沢銈介の家(静岡市)

登呂遺跡の近くにある芹沢銈介美術館へ行ってきました。いまは「芹沢銈介の日本」という展示が開催されています。民芸運動に参加されていたデザイナー・工芸家で、棟方志功と一緒に写っている写真がありました。中にはカラフルですてきな染物がたくさん展示…

ハッピーシャンティハロウィーン

ハロウィンですね。30日と31日が土日だなんて。渋谷はどうなっているのかな。 わたしは子供の頃にハロウィンがなかった世代(子供が近所のお宅へ尋ねる用事と言えば、回覧板を渡すこと!)ですが、東京に住むようになってからは、これまで渋谷駅でよく乗り換…

正しい答えのない世界を生きるための 「死」の文学入門 内藤理恵子 著

なんのきっかけだか忘れてしまったのですが、このnote記事を見てたどり着きました。 夏目漱石の『こころ』に登場する「K」の人格の見かたに頷くところがたくさんあり、本を読みたくなりました。できるだけ同時に参加したい気持ちで、カフカの『変身』、ゴー…

眞子さまが「サバイブしたバージョンの藤尾ちゃん」に見えた昨日のこと

昨日思ったことを書きます。久しぶりに、わりとリアルタイムで考えたことをアップしています。 この話は夏目漱石の『虞美人草』を読んでいないとまったくわからない内容です。 わたしは皇室のニュースをざっくりとしか追っていなかったので、会見で話されて…

アンソーシャル ディスタンス 金原ひとみ 著

そもそも人は接触を拠り所としてきたはずで、それをおいそれと別のOSをインストールするようにはいかない。若ければ若いほど、なおさらそうだ。そうだそうだ!この本に収められている5つの物語は、精神的にも肉体的にも超濃厚接触ありきな時期を過ごしてい…

占いをまとう少女たち 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ 橋迫瑞穂 著

そうなのよ! これは、まじないなのよ! と心の中で1000人のわたしがスタンディング・オベーション。こんな切り口を待っていたのだと、どっぷり夢中になって読みながら気がつきました。正直に言いましょう。わたしはヨガを “まじない” としてやっているとこ…

鼻 ニコライ・ゴーゴリ著  平井肇(訳)

二度読むと最初からかなりおかしくて、想像以上の不思議なおもしろさでした。ゴーゴリのギャグセンスが、妙に自分にハマる。最初はどんな始まりだったかな……と読み直してすぐに、「焼きたてのパンの匂いがプーンと鼻に来た」という文字列でニヤニヤしてしま…

さよなら、男社会  尹雄大 著

ラジオで著者がお話をされているのを聞いて、なんだか聞き入ってしまう話だわと思って本を読みました。読んでみたらラジオの柔らかな印象とは少し違っていて、そうじゃないとわかっていても、序盤はなんだか自分を責められているような気分になりました。「…

本音で話すという感覚がわからない

先日、ちょっとした時間に、穏やかに満たされる数分の会話がありました。それは「本音で話せている」というようなパンチはまったくない、静かなやりとりでした。なごり惜しいけれども、それ以上同じ感じは続かないもの。 年々「本音で話せる」という感覚がわ…